ゲリラ

け【ゲリラ】

ナポレオン1世はゲリラに悩まされた †

• 戦いの中で、敵が思っても見なかった場所から出現したり、真夜中に突然襲われると、どんな統制の取れた大軍隊でも、かなりのダメージを受けてしまいます。
  こんな風に、戦争のさなか、少数精鋭部隊などが敵に勝つために、その少数と言うことを生かして、裏をかく行動をする事を《ゲリラ》などと言ったりします。
  

• この言葉は元々スペイン語で［小さな戦争］を意味する《ゲリリャ：guerrilla》から出来た言葉です。
  と言うのもこの言葉が生まれた当時のスペインは、ヨーロッパを統一しようとするナポレオン1世によって制圧されかけていました。
  

• ナポレオン1世はスペインがどんなに威嚇しようとも屈しない様子を見て、ここを押さえなくては後々やっかいな事になると考えたのです。
  そこで1808年5月2日、ナポレオン1世はスペインのマドリード市に12万と言う大軍を投入したのです。
  市民全員参加でその暴挙を阻止しようと立ち上がったのですが、戦争のプロ集団と素人のしかも武器は石や棒だけと言う市民では、あっさりと勝敗が決まってしまったのです。
  

• このマドリードの鎮圧を知ったスペイン全土の国民達は山岳部などに隠れ住み、最期までナポレオン軍に抵抗を続けたと言います。
  その抵抗をする市民軍の行動を次第に《ゲリラ》と呼ぶようになったのです。
  

更新履歴 †

• 2001.05.30