ナポレオン1世

人名な【ナポレオン1世】

余の辞書に不可能はない †

• （フランス皇帝 1769−1821年）
  「余の辞書に不可能はない」と言う言葉が知られているが、実はナポレオンはこんな言葉をしゃべった事が無いと言う。
  この言葉は後に伝記小説などが書かれた際に、盛り上げる目的で創作された物だといわれている。
  

• 原典となった言葉は確かにあって、それは1806年イエナの闘いで、プロイセン軍に対抗するために、夜の間に高台へ大砲を持ち上げようという作戦に出たとき、その道らしい道のない山を重い大砲を持ち上げるのに困難を極めた。
  その時に士気を高揚させる為に言われた言葉が『フランス語の中に不可能だと言う泣き言はない』と言う物で、ナポレオンが言ったかどうかは判らないが残されている。
  

• この『フランス語には◎◎◎と言う言葉はない』と言う言い回しは、国民意識に訴え掛ける高揚のセリフとしてよく使われていたらしく、それ以前の書物にも「フランス語には困難という言葉はない」などと記されている。
  その言い回しが、伝記の中でナポレオンが「余の辞書に不可能はない」と言った言葉に変化して残ったのだ。
  

• 「不可能という言葉は愚か者には妄想、臆病者には逃げ口上、権力者にはみずからの無能を語る言葉である」と言う言葉も残されているが、ナポレオンの言葉なのかは不明。
  

ナポレオンの豆知泉 †

• 野口英世?はナポレオンを崇拝していた。彼にならい、睡眠を3時間にして努力を重ねた。

• ナポレオンは確かに夜になっても3〜4時間しか眠らなかったが、実は昼寝で睡眠不足を補っていた。

• ナポレオンの評価は世界で各様だが、権力保持のために作った法典だけは、歴史的価値があるとして重要視されている。

• ナポレオン軍が強かったのは下士官の名前を全員覚えており、戦争中その名前を呼んで直接指揮したためである。
  ナポレオンに名前を覚えられいたことに下士官は感激して自ら先頭に立って働いたという。

• エジプトのスフィンクスの鼻が崩れているのは、ナポレオンが軍隊にスフィンクスを的にして射撃練習をしたためだという話があるが、これは後世面白おかしく作られた話。

• ナポレオンというと同名のブランデーも有名。コニャック地方産の30年以上熟成させた最高級品ブランデーに付けられる名前だが、この名前はナポレオンに息子が生まれた時に献上された中にコニャック地方産ブランデーがあった事から名付けられた。

2月26日　脱出の日 †

• 1815(文化12)年.2月26日、エルバ島に流刑されていたナポレオン3世が島を脱出してパリに向かいました。