童話

と【どうわ：童話】

童話の豆知泉 †

• 「ちびくろサンボ」は本来チベット?民話。サンボとはチベット語で「優れた」という意味の名前。偶然に黒人芸人の蔑称として使われている言葉だったので、イギリス人作家が勝手に主人公を黒人の子供にしてしまった。
  ※とりあえずアフリカに虎はいませんから。

日本の童話の父 †

• 海外にはイソップ・アンデルセン・ペローなど古くから伝わる童話を集めて出版した人物が多くいるが、日本にも同様のことをした人がいる。
  

• それが巌谷小波で、彼は尾崎紅葉たちと一緒に日本で最初の文学結社・硯友社を起こす。その一方で、1891年［明治24年］にはお伽小説「黄金丸」を発表しているが、これは日本初の創作童話とされている。
  巌谷小波の業績は数多くあるが、そのひとつは古くからの説話を現代的に再構成したことです。
  

• 『桃太郎』『猿蟹合戦』『一寸法師』など24篇からなる童話全集「日本昔噺」を刊行し大ベストセラーになった。
  これらのお伽噺が現代のように定着したのは巌谷小波の力によるところが大です。
  

• 1933年09月05日　《日本おとぎ話の父・巌谷小波が死去》

巌谷小波の豆知泉 †

• この巌谷小波の親友に小説家の尾崎紅葉がいて、実は名作《金色夜叉》の主人公・寛一のモデルになっている。
  巌谷小波は小説と同じように付き合っていた女性に裏切られたのだが、その女性を足蹴にしたのは本人ではなく、友人だった尾崎紅葉。

更新履歴 †

• 2000.00.00
• 2001.05.20
• 2006.03.01.知泉