登録商標

と：登録商標(とうろくしょうひょう)

知識 †

• 普通、一般の会社が商品として発売する物には名前がつけられており、それぞれが商品を特定させる為に他者と差別化を図った名前になっている。
  そして他の会社が同じ名前や似た名前の商品を出さないように「登録商標」として登録してある。
  しかし、その商品が特殊な物で、まったくの競合商品の無い場合、いつのまにか一般名称として定着してしまうケースがある。
  

• もっとも意外だと思われるものでは『ビデオテープ』
  これはアメリカのアンベック社が開発に成功してネーミングした登録商標です。
  しかし、あまりにもアンベック社の商品が普及し、誰もが録画するテープの事を「ビデオテープ」と呼ぶようになった為に、アンベック社は「一般名称として自由に使用してもよい」と許可を出したといいます。
  

• 意外な登録商標がたくさんあります。
  元々は1つの商店の発売した商品の名前でしたが、一般的になるにしたがい、いつの間にか一般名称として扱われるようになり、元の商標を持っていた店もそれを許可するようになってしまいました。
  たとえば「ファミコン」は任天堂のゲーム機だと言うのは若い世代は誰でも知っていますが、あるていどの年齢になると「TVゲーム全般」を指す言葉と言う事になっています。（もちろん現在も任天堂の登録商標です）
  

• 以下に表化してありますが、実は「万年筆」も「福神漬け」も「プラモデル」も「シャープペン?」も元々は登録商標だったのです。
  

商標として登録されにくいもの †

• コンビニの老舗「セブンイレブン」は看板などをよく見ると《SEVEN ELEVEn》と最後だけ小文字で『n』となっています。
  これはアメリカの規則で、ただの数字では登録商標されない。と言うものがあるための措置なのです。
  つまり、全部大文字、あるいは全部小文字で書いた場合では、ただ数字を英語表記しただけとみなされてしまい、許可が下りないのです。
  そこで、最後のnだけを小文字にする事によって「一般的な数字とは違う」と言う差別化ができ、登録されるようになったのです。
  

• 似たような登録が不許可な物としては、一般的な名詞を単純に組み合わせただけの物も許可されません。
  一時期大流行した『はちみつレモン』と言う飲料の場合も、一般的に使われている『はちみつ』と『レモン』を並べただけのものなので、登録商標の許可が下りず、その結果、どのメーカーも『はちみつレモン』と言う名前で発売して、わけが解らない状態になっていました。
  中には、それ以前から「ハニー＆レモン」と言う飲料を発売していた某大手メーカーは、あからさまに便乗する形で、「はちみつレモン」と言うものに改称して販売していました。
  

• そんな約束ごとは昔からあったのですが、業界で「なぜあれが登録されたのだろうか？」と囁かれ続けている商品に洗剤の『ママレモン』があったりします。
  あの場合は、レモンと言う一般名称ですが、食品ではないものだった為に許可されたのは？と言われています。
  

登録商標関連項目 †

• 魔法使いサリー-千代紙
  

（Self-Contained-Underwater-Breathing-Apparatusの略がスキューバ）