魔法使いサリー

ま【まほうつかいさりー：魔法使いサリー】

魔法使いサリーの元ネタ？ †

• 日本の女の子むけアニメでは「魔女っ子もの」というジャンルが根強くあるが、これの元祖が『魔法使いサリー』
  原作は「鉄人28号」の作者で、最近では「三国志」など中国物漫画の作者として有名な横山光輝。
  少女雑誌「りぼん」で連載が始まったのが1966年の７月号からで、その年の2月1日からＴＶで「奥様は魔女」と言うアメリカのコメディ番組が日本でも放送になり評判を呼んでいた事をヒントにして書き始めた。

魔法使いサリーと登録商標 †

• 最初、作品タイトルは「魔法使いサニー」と言っていて、当時新発売だった日産のサニーにあやかった物だった。
  しかし、この作品をアニメ化するに当たって問題が起こってしまった。
  

• スポンサーが「サニーガム」や「サニーチョコレート」などを発売する為に日産に登録商標の事で打診をした所、とりあえず日産からの了解は取れたのですが、もっと複雑な事情が発覚してしまったのです。
  
• 実は日産がサニーと言う名前の車を新発売する際に、同じ名前の登録商標がないかと調べた所、家電メーカーのソニーが「自社以外の会社がソニーと類似した名前の商品を出さない為に」と、ソニーに似た名前をいくつも登録商標として押さえてあり、その中に「サニー」と言う物も含まれていたのです。
  

• そこで日産がソニーにうかがいを立てたところ「日産という大企業が発売する物ならば心配ない」とサニーと言う名前を車に使用する許可がありたと言うのです。
  
• そのためにアニメ制作会社がソニーに問い合わせてみた所、お菓子や雑貨などでソニーに似た名前が出されるのは好ましい事ではないと、ソニー側の使用許可が下りなかった。
  

• そこで急遽、横山光輝が「サリー」と言う名前を考え出し、11月号の連載からタイトルを「魔法使いサリー」と言う名前に変更し、アニメもその名前で制作を始めたのです。
  

脇役はＯＫ？ †

• ちなみにサリーの弟のカブは、やはり当時発売されたばかりのホンダの「カブ」から名前を取っていたが、タイトルではなかった為に問題なくそのまま使用された。
  

• 同じように脇役には商標関係も甘いようで、日本競馬協会(JRA)は出走馬の名前に企業名・商品名などは好ましくないとしており、さらに以前「ドラゴンボール」と名付けようとした馬が却下されました。
  しかし漫画の登場キャラクターの名前を記したり一部に使った名前は許可されるみたいです。
  「○○マキバオー」などの例もある。
  

更新履歴 †

• 1999.00.00