紫外線

し【しがいせん：紫外線】

紫より外の線って何？ †

• 紫外線とは字の通り《紫より外の光線》を意味します。
  と言われてもさっぱり判らないと思いますが、人間の目で関知できる光の波長と言うものがまずあります。
  

• 太陽からやって来た光はプリズムで分解したり、虹になったりした時に、いわゆる七色に見えます。
  しかし、あくまでもこれは「人間の目には」と言う前提がつくのです。
  

• 虹は《紫→青→緑→黄緑→黄→橙→赤》と言う色に分解されて見えたりするのですが、その紫より前にも人間の目では見えない光が存在していて、それが紫より外の光線『紫外線』と言うことになるのです。
  

• それとは逆に、赤い光より外の光線を『赤外線』と呼びます。
  この光の種類と言うのは波長の差によって決まってきて、紫外線はもっとも波長が短く、赤外線はもっとも長い光です。
  

なぜ紫外線は肌に悪いのか？ †

• よく夏になると「紫外線はお肌の天敵」と言う状態になったりしますが、なぜ他の光は問題視されずに紫外線だけが悪者扱いになってしまうのでしょうか？
  

• 紫外線の特徴は、他の光に比べて波長が短いと言うことです。
  この波長が短いと言う事はどういうことなのか？と言うと、人間の肌にぶつかったときにその皮膚を通して内部にまで光が入り込んでしまうと言う事なのです。
  

• 波長の短い光の中には思いっきり体に悪い『ガンマ線』『エックス線』と言う物もあったりして、実際に太陽から発射される光の中にはこれらも含まれています。
  が、あまりにも波長が短いために地球の大気によってそれらは遮断されてしまうのです。
  

• それと同様に波長の短い、青系の光は大気で拡散される為に空の色が青い理由になっています。
  つまり紫外線を大量に浴びると肌に悪いと言うのは、その様な皮膚を傷つける要素が含まれているからなのです。
  

• 現在、太陽光は大気中で拡散されて皮膚に悪い紫外線が地表に到達する量は少ないのですが、もし大気が薄くなったりした場合は、皮膚癌の発生率は確実に上昇します。

• ちなみに、前述の『エックス線』は体に悪いのですが、レントゲンなどに使用される場合はごくごく微弱な物になっているので、まったく体に影響はありません。
  

更新履歴 †

• 2000.07.06