ハマグリ のバックアップ(No.2)


【はまぐり:蛤】

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語源

  • 貝の形がににている為に付けられた名前。

ひな祭り・はまぐり

  • 雛祭り?には赤飯とハマグリのお吸物を食べて祝う地方が多いようですが、女の子のお祭りだからハマグリを食べると言うので下品な想像をする人もいるようですが、これは見当違いです。

  • 奈良時代の貴族の遊びで「貝合わせ」と言う物があり、ハマグリの貝を二つに分けてそれを合わせて遊ぶという実に単純な物だったのですが、ハマグリの貝は全部同じように見えてバラバラにしたあと別のハマグリの貝と合わせようとしても絶対に最初の貝以外とは合わないのです。
  • そこから、女の子の祭りに「貞操堅固」と言う意味を含めて食べるのです。

  • 江戸時代の武家社会では、女子の貞操は絶対に守られなければいけないと言う不文律があって、嫁入り道具の中にもハマグリを模した「貝桶」と言う物もありました。

  • 現代では貞操と言う言葉にはただ重苦しいだけの感じしかないので、雛祭りのハマグリの子供向けの説明では「幸せな結婚ができるように」と言う意味があると説明されたりします。

寿司ネタ

  • かつては寿司ネタとして存在していたハマグリですが、現在、ハマグリを出す店は超高級店を除いてほとんど無くなってしまった。 というのもかつて日本でハマグリ漁場と言われた場所が開発などによりことごとく壊滅してしまったため、寿司ネタに出来るような新鮮なハマグリが寿司屋から消えてしまったのです。

  • 東京湾:荒川・多摩川の流れこむ周辺 ・伊勢湾?:木曽川・長良川・揖斐川の流れこむ周辺 ・有明海?:筑後川・矢部川の流れこむ周辺 この3箇所がかつてのハマグリ3大漁場でした。

  • 東京湾がハマグリ漁場だったというのも、すでに考えられないような話ですが、有明海は干潟の環境変化によりハマグリが激減し、伊勢湾は1959(昭和34)年の伊勢湾台風の被害の影響でハマグリが死滅したとされています。

更新履歴

  • 知泉No.151/2000.03.02
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