青春

せ【せいしゅん：青春】

解説 †

• 昔の文筆家が「青春とは人生の春である」と書いていましたが、老年期にさしかかって若い季節を振り返った時にそんな印象を持つかもしれません。
  

• この『青春』と言う言葉は、古い中国の信仰心から誕生した言葉です。
  
• 中国では東西南北それぞれを守っている神様がいると考えられ、「東方＝青竜神」「南方＝朱雀神」「西方＝白虎神」「北方＝玄武神」を屋根の四方に配したり、墳墓の四方壁に描いたりすると言うことが漢代に盛んになりました。
  

• そして、その四方の神様がそのまま四季の神様として言われるようになってきて「青龍神＝春」「朱雀神＝夏」「白虎神＝秋」「玄武神＝冬」をそれぞれ司る神様とされるようになったのです。
  
• そこから「青春」と言う言葉が生まれたワケです。
  
• 詩人の北原「白秋」の名前もそれが関係していると言われています。
  

• また、四方の神様は日本の相撲にも影響を与えていて、土俵の上にある屋根の四方にはそれぞれ青・赤・白・黒（玄）色のふさを垂らしています。
  

更新履歴 †

• 2000.00.00