へべれけ

へ?【へべれけ】

語源はギリシャ語？ †

• 前後不覚になった酔っぱらいの事を「へべれけ」などと称します。

• この変な語感の言葉の語源は、日本語でも中国語でもなく、ギリシャ語で、しかも《ギリシャ神話》が元になっていると言う説が有力とされています。
  このへべれけはギリシャ語で正しく言うと《Hebeerryke：ヘーベーエリュエケ》と発音し、意味は『ヘーベーのお酌』となります。
  ここに出てくる「ヘーベー」と言うのは、ゼウス神とヘーラー神との間に生まれた青春を司る女神の名前です。
  

• オリンピアで神々が宴を開催する際、お酌をするのは美と健康の象徴であった青春の女神・ヘーベーの役目でした。
  この女神がお酌をしてくれたアルコールはとても美味になり、神々はその酒を注いでもらった喜びから何杯も飲み干し、倒れ込むまで酔いしれたと言います。
  その神話の話が何故、日本に伝わり「へべれけ」などと言う言葉に変わったのかはよく解っていないのですが、現時点ではこれがもっとも有力な説とされています。
  

• ちなみに、オリンピアの宴でお酌係をしていたヘーベーですが、ある日の宴の時、生理日だったのに無理して仕事をしていたのですが、衣の裾が汚れていたのを神々?に見とがめられ、そのお酌係を辞めさせられてしまって、現在はお酒とは関係のない青春を司る女神としています。
  

しかし、実際は †

• という説が現在一般的とされ、語源系の雑学本に当然のように書かれ、辞書によっては「へべれけとはギリシャ神話の女神に起源する言葉」みたいな解説が書かれています。
  どうやら、この言葉を最初に唱えた人物が「英和語源辞典(1956/山中襄太.著)」明治初期の言語学者・木村鷹太郎氏だとされているのですが、この木村氏は明治時代に「日本語は世界中すべての言語の起源である」という学説を唱えたトンデモ学者だったそうで、この説も激しく怪しいとされています。
  ↓のサイトでは「木村鷹太郎説」を否定しております。
  http://homepage2.nifty.com/delphica/cahier/hebereke.html