金平糖

こ?【こんぺいとう：金平糖】

ルーツ †

• 元々ポルトガルのコンフェイト(confeito)と言う砂糖菓子で、織田信長?の時代に宣教師のルイス・フロイスが日本に持ち込んだのが最初です。
  1569年4月、二条城で織田信長に拝謁した時、ギヤマンの壷(ガラス瓶)に入れて献上し、信長を喜ばせたのが最初だと言われている。
  ちなみにコンフェイトと言うのはポルトガル語で《多数》と言う意味。いっぱい突起物がある事から付けられた名前らしい。

• 甘露蜜(かんろみつ)と小麦粉をあわせたものに、炒ったケシの実を入れて、かき回して作ります。

• 日本で金平糖として作られ始めたのが、江戸時代の1684年?頃の長崎で。しかし最初はどうしても表面のイボイボを作ることが出来なかった。
  やがて作れるようになると、幕府に献上する大切なお菓子と言うことでイボの数は天地六合にかなった数の36でないといけないと、金平糖担当の役人まで出来て、完成品をひとつひとつ調べてから献上した。
  

• 井原西鶴の「日本永代蔵」の中にも登場してきます。

• 語源の説として『金平糖』と言うのは、金太郎でおなじみの坂田金時の息子『金平：きんぴら?』から来ていると言うものもある。
  この名前は、浄瑠璃?などで有名な金平はとにかく強いと言うことで、当時「堅い」「強い」の代名詞で「金平」と言う名が使われていたので、そう言う説もある。
  が、この漢字はたまたま偶然です。［参考項目�?キンピラごぼう?］
  

皇室と金平糖 †

• 今上天皇（平成）の即位の礼で、皇室が招待客に渡す引き出物として、金平糖が入った菓子器が使用された。
  

• なぜ、即位の礼に金平糖？と思うが、実はこの場合は金平糖が主役ではなく、菓子器の方が引き出物の主役だった。
  皇室の式典における引き出物に菓子器を出すことが多いのだが、その際、中身がカラの菓子器を出すのは失礼になると言う意味で、中にお菓子を入れる。
  で、その中に入れる菓子は「日持ちがする」と言う理由で金平糖が選ばれると言う事なのです。
  
  

更新履歴 †

• 1998.00.00