菊

き?【きく：菊】

分類 †

学　名：DENDROTHEMUM MORIFOLIUM RAMAT.
分　類：キク科イエギク属
別　名：料理菊・甘菊
外国名：英語：EDIBLE CHRYSANTHEMUM

• 松葉菊
  

菊の花が咲くシステム †

• 菊の花が咲くシステムは、夏が終わり徐々に日照時間が短くなることによって菊が「そろそろ咲く季節だな」と察知して花を咲かせるようになっている。
  

• このパターンの植物にはコスモスなども含まれていて「短日植物」と呼ばれている。
  (逆の日照時間が長くなると咲く植物は「長日植物」と呼ぶ。アブラナ・カーネーション・大根など)
  

• 菊の場合は日照時間が徐々に短くなり、夜が14時間以上にならないと開花しないようになっている。
  その性質を利用して正月などに利用される菊は、秋口になっても人工的に電灯によって日照時間を長くして花が咲かないように育てる(それプラス温室栽培で秋口の温度をキープすることも重要)のです。
  

• そして正月直前に夜間を14時間以上にすると一斉に開花すると言う仕組みになっているのです。この栽培方法で作られた菊の事を『電照菊』などと呼んだりします。

菊人形 †

• 日本を代表する花のように思われている菊は、平安時代の初期に中国から伝わってきたものです。
  中国では古くから、不老長寿の薬草として珍重されたり、絵画や唐詩の題材に用いられるなどしていました。
  

• 平安時代は、鑑菊宴が催されたりしていたりしましたが、あくまでもこれは宮中の行事のみで一般庶民には遠い存在の花だった。
  それが、江戸時代中期以降に盛んに栽培され、新種改良も進んだ事により、庶民もこぞって栽培を始め専門書まで出るようになる。
  その菊の人気をよりいっそう盛り上げた物に《菊人形》があるが、それが最初につくられたのは江戸時代。
  

• 文化年間の初期、江戸の麻布に菊好きの植木屋がいて、面白い演出ということで「菊で作った富士山」を考案した。この菊の花・枝葉で富士山を形づくったものが大人気になり、各地で同様の志向の物が作られ、その中から菊の花で人形の衣装を形づくる《菊人形》が誕生した。
  

• 現在のような完成度の高い菊人形は、明治41年の両国国技館菊人形が始まりで、ここでは菊を栽培する園芸師、人形の骨組みを受け持つ人形師、菊づけをする菊師、舞台装置を受け持つ道具師、と分業により完成度を高めた物が出来上がった。
  

• 中国では9月9日を『重陽(ちょうよう)?』と言い、縁起のいい日として長寿を祈念して菊の花びらを酒に浮かべて飲む『菊酒』の風習があった。
  この風習は天武天皇の時代(670〜680頃)に日本へ伝えられ、宮中でも《菊花の宴》が毎年開かれるようになった。
  この儀式が明治11年に始まった皇室の《観菊会》につながっている《新宿御苑菊花展》です。

誕生花・花言葉 †

09月09日：菊………………高潔
11月03日：菊………………清浄・高潔
12月09日：菊………………高潔

04月22日：えぞ菊…………信ずる恋
11月28日：えぞ菊…………追憶

08月12日：蝦夷蓬菊………婦人の美徳
11月07日：蝦夷蓬菊………抵抗

06月10日：松葉菊…………怠惰
07月01日：松葉菊…………怠惰
11月05日：松葉菊…………勲功
12月11日：松葉菊…………愛国心

09月08日：菊・黄…………長寿と幸福
11月03日：菊・黄…………破れた恋
10月14日：菊・白…………真実
11月23日：菊・白…………真実
09月09日：菊・白…………真実
11月27日：菊・赤…………真の愛
10月01日：菊：紅…………愛
12月13日：菊・紫紅………愛

01月14日：スプレー菊…清らかな愛
04月13日：ペルシャ菊…競争心
12月01日：よもぎ菊……平和
02月28日：麦藁菊………不滅の愛
07月04日：瑠璃菊………追想
08月03日：綿杉菊………移り気な人
09月09日：うら菊………追憶
09月21日：蛇の目菊……私を見つめて
09月28日：団子菊………上機嫌
09月30日：嵯峨菊………高潔
10月01日：友禅菊………老いても元気
10月08日：秋明菊………あせていく愛
10月28日：野紺菊………守護
11月04日：浜菊…………逆境に立ち向かう
11月09日：野菊…………清爽
12月05日磯寒菊………知恵
12月16日：寒菊…………けなげな姿

更新履歴 †

• 2001.00.00