福井エフエム放送

福井エフエム放送(FM福井)
所在地:福井県福井市御幸1丁目1-1
ステーションネーム:FM FUKUI
開局日:1984年12月18日
コールサイン:JOLU-FM
周波数:福井 76.1MHz/1kW・小浜 82.5MHz/100W
HP:http://www.fmfukui.jp/

• 沿革
• 1984年2月20日:福井エフエム放送株式会社設立。
  
• 1984年12月1日:サービス放送を開始。
  
• 1984年12月18日:FM福井開局。全国で13番目、本州日本海側で初のFM放送局となった。
  
• 2009年6月1日:緊急地震速報開始(対応するラジオで予めFM福井を選局して置くと、地震発生時に自動的にラジオのスイッチが入り、FM福井の地震情報が流れるというものである)。
  
• 2014年12月18日:FM福井開局30周年。
  

周波数・出力 †

偏波面について……H=水平偏波 V=垂直偏波

その他 †

備考 †

可聴エリア †

• FM福井は、福井県の放送局であるものの、隣県の一部地域にも電波が届いており、地方民放FM局として開局が早かったということもあり、遠距離受信されることが多かった。また、地方局の中では自社制作率も高く、現在でも高性能受信機と高利得アンテナ、もしくはカーラジオなどで遠距離受信しているリスナーが存在する。
  
• 石川県
  • 石川県の民放FMであるHELLO FIVEの開局は1990年と、周辺地域と比較して若干遅れたために、加賀地方南部ではHELLO FIVEの開局までは唯一の民放FMとして小松市や加賀市などで福井本局を聴取されていた。手取川以南では受信状況が良好であり、小松市付近まではポケットラジオでも容易に受信が可能である。手取川以北になると受信状況は次第に不安定となるが最北でかほく市近辺まで聴取可能であり、特に加賀市大聖寺地区、塩屋地区では場所により、県域局の金沢本局(野々市送信所)より良好に受信できる。送信位置が足羽山の南西に位置するため、信号強度はNHK-FMやFBCのFM補完中継局と比較して弱い傾向にある。尚、小松市からかほく市にかけての地域では場所によりFMとやまも共に受信できる。この状況はHELLO FIVEと同時に開局したテレビ金沢(KTK)開局以前のNNN系列の視聴状況(FBC・KNB)に似通っている。尚、1995年末以降石川県加賀地方では地域により野々市市のコミュニティFMである、えふえむエヌワンの混信が発生している。同局は垂直偏波のため、アンテナを水平に設置すると混信が軽減できる他、指向性の強い位相差給電アンテナや高性能受信機の使用で受信状況が改善される。
    
• 京都府
  
  • 京都府の民放FM局であるα-stationの開局は1991年と、石川県と同様に開局が若干遅れた。京都府南部ではエフエム大阪などを受信していたが、北部の舞鶴市や宮津市などでは、小浜局が受信されていた他、沿岸部では福井本局も受信できる場所が存在する。福井市の足羽山に、小浜中継局は小浜市の観光名所である苔洞門のすぐそばの久須夜ヶ岳の中腹に設置されている。小浜中継局のNHK-FMとFM福井は出力は同じだが、指向性(電波の飛ぶ方向)が異なっており、NHKは無指向性(全方向に均等に電波が飛んでいる)であるのに対し、FM福井は美浜方面と高浜方面に電波を強く発射している。尚、小浜中継局は垂直偏波で送信されている為、屋外にFMアンテナを設置する際は地面に対して垂直になる様に立てる必要がある。
• 補足
  • また、滋賀県でも福井本局が受信できる地域が琵琶湖周辺を中心に存在している。滋賀県の民放FMの開局は1995年と更に遅かったが、滋賀県内でエフエム福井が受信できることの認知度は大阪局(エフエム大阪)や名古屋局(エフエム愛知)と比較して低めであった。小浜中継局が受信できる地域もあるが、同一周波数のNHK名古屋FMの混信が発生する場合が多い。
    
  • 尚、福井県内のFM中継局の内、FM福井は越前中継局のみ開局していない。そのため、越前中継局のエリアでは小浜中継局か京都府のα-station舞鶴中継局を受信している。その一方で、NHK-FMは三国中継局を設置していない。そのため、坂井市三国町から越前岬までの沿岸部ではNHK-FMは金沢送信所を受信している。
    

本州日本海側初のFMラジオ放送局 †

• FM福井は、本州日本海側で初めて開局した放送局である。(既に北海道では札幌・旭川にAIR-G'が、九州は福岡県にエフエム福岡?が開局していた。)当時石川県では事実上の新聞社の覇権争いでFM放送局の開局が遅れていた為、加賀地方でよくFM福井が聴取されていた(先発局の部類に入り、HELLO FIVEより自社制作率も高い為、現在もFM福井をを好んで聴く福井県外(特に石川県加賀)のリスナーもいる。)。当時は北陸は勿論の事、本州日本海側でも唯一のFM放送局だった。

福井県の放送事情 †

• 現在も福井県は、隣府県波を受信しない限り民放テレビ局が2局しかない為、ラジオ局の聴取率が比較的高い。現在も地元紙(FM福井の設立に関わった福井新聞社)では「FM福井週間番組表」を毎週掲載している。