[[お]]【おいしい:美味しい】
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*解説 [#ka994012]
-食べ物の味がよいことを誉める言葉。
*語源 [#za074da0]
-おいしいと言う言葉の「いし」と言うのは誉め言葉で「大変素晴らしい」とか「よろしい」と言う意味です。~
[[歌舞伎]]の勧進帳の中で、富樫左右衛門の家来が、[[判官義経>源義経]]がやってきたら捕まえようと言っているのを聞いて「いしくも、おのおの申したり」と誉めています。~
この「いしく」に感嘆符の「お」を付けたのが「おいしい」と言う言葉です。~
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-もともとは女性が使っていた言葉で、いわゆる女房詞と言われるものです。
*旨い・不味い [#v53bbf90]
-美味しいという意味の「旨い」という言葉は、熟した果実の味を意味する「熟(うむ)」から出た言葉です。
-ちなみに反対語の「まずい」は「貧しい」という言葉に通じるものです。
*流行語としての意味と解説 [#z96840c0]
[1][[ギャグ]]などで受けた場合~
[2]条件が良いもの、楽なポジションなど地位的な物~
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-この言葉が流行語として、本来の食べ物の味以外のものを差す言葉で使われたのは、1980年代初頭の[[糸井重里]]作のパルコのコピー『おいしい生活』(ウッディ・アレンが出演していた)からだと思われる。~
その後、[[とんねるず]]・[[秋元康]]周辺にて「それっておいしいよなぁ」などと、テレビのネタ的に(失敗談などが)面白いことになったりした場合に言われるようになり、一般化した。~
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-[1]の言い方は、特にとんねるずが『夕やけニャンニャン』『みなさまのおかげです』辺りで多用していた印象があり、ここ1980年代後半からの使い方かも知れない。~
-[2]の場合、一般的な日本語としては「うまい話」と同じようなニュアンスの言葉なので、実はそんなに新しい言葉とは言えない。それゆえに、年齢層を選ばずに使い易い流行語。と言いつつ20年も生きている言葉で、すでに一般語とも言える。~
-1999.09.09.知泉No.005
-1999.11.12(流行語として)