大根の種類 のバックアップ(No.1)
た【だいこんのしゅるい:大根の種類】大根(05)
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ビールと大根 †
- 明治32年、日本ではじめて誕生したビアホールでおつまみとして出された物の中に生の大根を薄切りにしたものがあった。
常識的に考えても、ビールと生の大根スライスが合うハズがないのですが、ちゃんとメニューにもありました。
- と言うのも、ヨーロッパなどのビールの本場には大根の一種で「ラディ(ラディッシュ)」と呼ばれる辛口のおつまみが存在していて、それが人気があると言う事を聞いていた為に、日本でビアホールを開いた時も「本場にならって」と大根を出したのです。
もちろん、大根と名が付いていてもまったくの別物で、当然お客さんからの評判も最悪で、すぐにメニューから消えてしまったそうです。
3種類の大根 †
- 大根は大きく分類して3種類に分けられます。
- 西洋大根(ラディッシュ・サマーラディッシュ・ウィンターラディッシュ)
- 中国大根(中国小大根・華北大根・華南大根)
- 日本大根
- 日本大根は原種からあまり特殊な分化などをせずにいますが、西洋大根・中国大根はそれぞれが特殊な分化を遂げています。と言っても基本的に単純な野菜なので大根は大根として認識されています。
消えてしまった地方品種 †
- 日本の大根はかつて、地域ごとに用途や栽培時期に応じて細かい品種分化をしていました。
しかし近代になり流通の大都市集中などによって大量生産や大量配給体制が確率した為に地方品種は衰退してしまいました。
- 30年前までは「みの早生」「宮重」「練馬」「理想」「中ぶくら」「阿波晩生」「聖護院」「二年子」「時無」など多くの品種が出回っていましたが、1970年代に、みずみしくて甘味に富んで辛みの少ない「青首大根」のブームが起きて、地方品種はこれに取って代えられてしまいました。
- 現在はタクアン用大根を除いて、青首宮重総太りを基幹とする青首大根のみとなっています。
青首以外の大根 †
- 「桜島大根」重さが15キロを超える日本最大の大根。鹿児島県の名産品。
- 「守口大根」長さが1.2メートルを超える長い大根。
- 「ハツカ大根」重さ10g以下、長さ10センチ以下の超小型大根。別名:ラディッシュ。
栽培適地は日本全土 †
- 大根は全野菜の総生産量の15%をも占めるほど(作付け面積では10%)日本で多く栽培されている野菜です。
- その理由としては、日本の47都道府県の中で大根を栽培していない処はないと言うほど、かたよりなく日本全国で栽培されているのです。
普通の野菜の場合は、主に北でとか、主に南でと言う統計も出るのですが、それは大根には当てはまりません。
更新履歴 †
- 2001.00.00