のバックアップ(No.1)


:酒(さけ)

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酒の豆知泉

  • 江戸時代「新しい酒は体によくない」と言う説があり、将軍などは何年も寝かせて鮮度が落ちまくった日本酒を飲んでいた。

語源

  • 「サケ」という言葉の語源は「栄え」と言うのと「風寒邪気を避ける」と言う二種類あります。

酒が苦手な日本人

  • 日本人の半分ぐらいの人がアセトアルデヒド分解酵素を2種類持っていない。
    肝臓に運ばれたアルコールは、酵素の働きでアセトアルデヒドになり、さらにアセトアルデヒド分解酵素によって酢酸に変質し、さらに複雑なプロセスを経て、最終的には水と炭酸ガスになる。
    この時アセトアルデヒド分解酵素は2種類あって、これがうまく機能するとスムーズに分解されるのだが、このアセトアルデヒド分解酵素がうまく機能しないと泥酔、あるいは二日酔いになる。

  • 酔っぱらうと言うのはアセトアルデヒドが血液と共に脳細胞に作用して、脳細胞の機能を麻痺させるために起こる現象です。
    さらにアルコール中の二酸化炭素は脳細胞を酸欠状態にさせるので、二重に刺激を受けることになります。

正宗

  • 日本酒の銘柄に「正宗」と言う字が多い理由は駄洒落から来ています。
    元々はマサムネでは無く、日蓮正宗(にちれんせいしゅう)から来て、セイシュウと読みます。
    これと「清酒/セイシュ」と引っかけたシャレだったわけです。

  • 一番最初に「正宗」の名を使ったのは、天保時代(1830〜1844年)の灘の造酒屋、山邑太左衛門と言う人です。
    そしてこの人が作った酒は美味で、これに便乗して日本各地で正宗の名が使われるようになったのです。

  • 同じように「白」と言う字も多く使われていますが、これは元々酒はどぶろくの様に白いものと相場が決まっていたので、当然のごとく付けられた者です。
    現在のような清酒が作られだしたのは江戸時代慶長年間の事です。

迎え酒

  • 新年会から始まり、卒業、送別会、入学、花見、歓迎会・・・・忘年会にいたるまで一年中お酒を飲む機会は切れ目がない。結局、何かがあるから酒を飲むのではなく、酒を飲むために何かの口実を作ると言うのが正しいのかも知れない。
    そんな時、誰しもが一度や二度は「二日酔い」で「もう酒はやめた」と思ったことがあるに違いない。

  • そもそも「酔う」という行為は、酒類が体内に入って生産されるアセトアルデヒドによって脳の中枢神経が麻痺することである。
    そして二日酔いというのはアセトアルデヒドを分解しきれずに、翌朝まで残っている状態だったりする。
    よく二日酔いの解消法として「迎え酒 」を実践する人がいたりするのだが、本当に効果はあるのだろうか。
    確かに迎え酒でスキッとはしないものの、何とか落ち着きだけは取り戻せる。
    が、しかし、これの理屈は「気持ち悪い」と感じる神経を、またもアルコールで麻痺させることによるもので、アセトアルデヒドがまた生産されるわけであるからかなり危ない自殺行為に近いといえる。

  • 二日酔いの特効薬はないが、果物を食べるのが良いと言われている。
    果物の中のタンニンやペクチンが血中濃度を押さえ、果糖やブドウ糖がアセトアルデヒドの分解を促進することがわかっている。

三河屋さん

  • 酒屋と言うとイメージ的に「三河屋」と言う名前が出てきます。確か国民的アニメ「サザエさん」の中に出てくる酒屋さんも三河屋さんでした。
    この酒屋=三河屋というのは江戸時代からの定番なのです。

  • 江戸の町では両替問屋から始まり薪炭商問屋まで、いろいろな同業組合を10個に分けました。
    これを「十組問屋」と呼び、この中には当然、お酒・味噌・醤油の調味料を扱う組合もありました。
    この組合の人達は、たまたま三河の国(現.愛知県)の出身者が多かった為、「三河屋」と名乗ったのです。

チャンポンは悪酔いの元?

  • お酒を複数種類一気に飲んだりする事をチャンポンと言いますが、酔いも手伝ってあれもこれもとチャンポンで飲んだ為、悪酔いや二日酔いになった方もいると思います。
    そこでよく『チャンポンで飲むと悪酔いする』などと言われます。

  • その時「多くの種類の酒の成分が混ざり悪酔いする」と思われますが、実は一種類の酒なら適量の見当もつきやすいのですが、チャンポンにすると量の見当がつかなくなり、結果、深酒し悪酔いする、となってしまうのが本当の原因なのです。

酒は左手で飲むのが作法?

  • 男は左手に盃を持つのが正しいと教えている礼法書がある。
    その為、大酒のみの事を左党とか左利きと言ったりします。
    この「酒は左手で」と言う作法は江戸時代に始まったと言われ、その理由は不意の敵に備えていつでも刀を抜けるよう、右手を空けておくと言う物。
    しかし、実際の事を言えば左手で杯を持てば、右手が開くわけでその右手で箸を持つことが出来るというのが、最大の理由とされている。

記載記録

  • 1998.00.00:知泉

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