指宿 のバックアップ(No.1)
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- 桜島:さくらじま?
鹿児島県指宿市 †
- 7世紀末に天智天皇が《百済:くだら》を救うために出兵した帰り道、九州を旅をした時に、案内役の地元の豪族が「湯豊宿の地、近くにあり」と天皇に申し出、温泉好きの天智天皇が喜んだと言われている。
- ここで言われた「湯豊宿」と言うのは地名ではなく、そのまま「湯が豊かな宿」と言う意味だったのですが、そう言われて天皇が喜んだということからそれが地名になってしまったのです。
- それが現在の指宿なのですが、「湯豊宿」の読み方は《ゆぶしゅく》と言い、それがいつの間にか《いぶすき》に変化したのだと言われている。
- 戦国時代の1543年に四天王を刻んだ石柱が作られたのですが、そこにもこの地のことが「薩州湯宿郡」と記されている。
- その後、江戸時代になって薩摩藩がここを湯治場として開発したのですが、その当時の文献には《揖宿》と書かれて、たぶんこの頃から呼び名が「いぶすき」になったのだと思われる。
しかし、そこで使われた『揖』の字が(この字は《揖保:いぼ》などに使われているので読みとしては正しい)いつ頃『指』に変化したのか、何故変化したのか、もしかしたら誤記だったのか、は不明ですが、それが現在の地名の元になっているのです。
更新履歴 †
- 2000.07.02