現生 のバックアップ(No.1)


【げんなま:現生】

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語源

  • 最近は給料なども全て銀行振り込み?などになってしまい、昔の映画などの様に給料袋を胸ポケットに入れて「じゃ給料日だからパーッと行くか!」とか、その宴会の帰りに給料袋を全部スられたなどと言う話もなくなりました。
    少し、そんな時代が羨ましい気もします。現在の振り込みではあまり給料を受け取っていると言う気持ちが希薄になってしまっています。

  • さて、お金関係の言葉で「げんなま」と言う言葉があります。昔のフランス映画「現金に手を出すな」と言うジャンギャバン主演のものでは「現金」と書いて「げんなま」とルビを振っていました。
    実はこのルビは無理矢理な物で、本来げんなまは『現生』と書くのが正しいのです。
  • で、何故こんな言い方をするのか?と考えた時に「やっぱり、給料明細だけじゃなくて、本当の生の現物だからでしょ」などと思ったりしますが、これは間違いなのです。

  • 実は、江戸時代に誕生した言葉で(当然その当時に給料明細だけで銀行振り込みなんてものは無かった)上方商人(関西商人)の間で使われていた言葉なのです。
    上方では給金(給料)の事を《生:しょう or なま》と呼んでいたのです。

  • 何故「生」と呼んだか?と言うと、この時代まだ「」とかの現物支給の事もあったのですが、そんな代替品ではなく、お金をそのまま貰えると言う意味で使われていたのです。
    実際に(現に)貰った金(生)と言う意味なのです。

更新履歴

  • 2000.08.12
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