リョコウバト のバックアップ(No.2)


?【リョコウバト】

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  1. 旅行

絶滅動物

  • 環境問題や、自然動物の保護などに、最近のアメリカはかなり神経質です。
  • 日本に対しても古来より日本人が食用としてきたクジラに関しても、捕鯨禁止を押しつけて来ていますが、今から100年ほど前はアメリカはクジラを食用ではなく、そのヒゲだけ(弾力がありコルセットなどの材料になった)の為に捕まえ殺戮したと言う過去があり、クジラの種類によっては絶滅させられたものもあります。

  • それ以外にもアメリカンバッファローなどは、アメリカにヨーロッパ人が入植しはじめた当時は、その群が通り過ぎるのに何時間も要したといわれるほどの大群がアメリカ大陸を走り回っていました。
    実は、アメリカンバッファローは古くから原住民であるインディアンの貴重な食料だったのですが、アメリカに入植した人々によって「インディアン達に嫌がらせをする」と言うだけの理由で無意味に大量殺戮が行われ、その結果、絶滅させたと言う過去もあります。

人類以上に栄えていたハト

  • 同様の生物に《リョコウバト》もいます。
    今から200年ほど前、19世紀の北アメリカには約50億羽も棲息していたと言われ、地球上の人類より多いこのは、これまで地球上に誕生した鳥類の中でもっとも繁殖した種ではないか?と言われています。
    そのリョコウバトの一群がを一斉に飛び回わると、太陽も見えなくなり、通り過ぎるまで三日間も掛かったというエピソードも残されています。

  • そんなリョコウバトですが、アメリカ大陸にヨーロッパからの白人移民が入り込み、無闇な乱獲をし、自然を破壊する開発をした為に、たった100年で絶滅してしまったのです。

  • 大型のハトで、その肉が美味しかったと言うのが理由で、ヨーロッパにも塩漬けにした肉が大量に輸出されました。
    その為に、プロのハンターによって網を使った猟で(現在は禁止)1日に1万場羽以上が殺され続けたと言われています。

  • さらに大陸横断鉄道建設のために、森林破壊を無計画に続けたことがリョコウバトの住処を奪い、餌(ドングリなど)を奪う結果になったのです。

リョコウバト保護法案・却下

  • 19世紀の後半になって、リョコウバトが激減したことから《リョコウバト保護法案》を制定しようという州議会もあったのですが、それらは却下されてしまいました。

  • そして、数の少なくなったリョコウバトですが、味をしめてしまった人々によって、さらなる組織的なリョコウバト狩猟が行われるようになり、ひっそりと森林の奥地で生活をしているリョコウバトも狩られるようになってしまったのです。

  • 1914年.9月1日に、初代大統領夫人のちなんで名付けられたマーサという、地球上最後のリョコウバトが動物園で死に、その歴史を終わらせてしまいました。
    たった、100年という短い期間で、人類以上に栄えていたリョコウバトが絶滅させられてしまったのです。

更新履歴

  • 2001.00.00
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