ギョッ のバックアップ(No.1)
き?【ぎょっ:ギョッ】
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意味 †
- 驚いた時に使う言葉
語源 †
- こんな言葉にも実は語源があります。
大昔の中国で使われていた楽器に《ぎょ・吾+攵で一文字》と言う物がありました。
このギョと言う楽器は、長さが3尺(約91センチ)〜4尺(約121センチ)ほどの、魚の形をした木製の物で(それゆえに「ギョ:魚」だったのかも知れません)それを長さ1尺(約30センチ)の竹で魚の背びれ部分をこすって音を出すと言うものでした。
- この楽器は、楽器と言ってもメロディを奏でたり、リズムをとったりする物ではなく、音楽の終止符の合図に使われた物で、かなり大きな音を立てて、それ以外の演奏者を驚かせ曲終わりのきっかけを出すと言う物だった為に、いつの間にかびっくりする事を『ギョッとする』と言うようになったとされています。
- この言葉は、江戸時代にも一部の人の間では使われていたようなのですが、一般的になったのは、1949(昭和24)年頃、漫才師の松井翠声・内海突破が舞台で「ギョギョッ」などと話のオチで驚いた時に使ってから広まったもので、あきれた状態を「ギョッ」などと言うようになったのです。
つまり、戦後すぐの流行語だったのです。
- それから約25年程経った1975(昭和50)年頃に、フォークデュオの「あのねのね?」が珍曲『魚屋のおっさんの唄』の中で「魚屋のおっさんが驚いた・・・ギョッ!」とやってヒットしたのですが、そもそも魚の形をした楽器からスタートしたこの言葉だったので、魚と縁があるわけです。(ついでに言うと、「魚屋のおっさんの唄」でのリズム楽器は木魚でした)
更新履歴 †
- 2000.02.18.知泉No.140
- 2000.09.28追記