へそくり のバックアップ(No.1)


?【へそくり:臍繰り】

Counter: 4601, today: 1, yesterday: 1

語源

  • 普通の貯金?とは違って、こっそりと貯めるお金のことを「へそくり」と言いますが、この言葉は江戸時代の中期には一般的な言葉になっていたらしく、かの井原西鶴の作品にも出てきます。

  • しかし何故、この貯金のことを「へそくり」と言うのでしょうか?
  • 漢字で書くと『臍繰り』となって、ヘソの奥から繰り出してくるお金ということで、結局「懐の奥のほうに隠し持った金」という意味になるのです。
  • こう書くと単純に考えて、胴巻きにお金を入れて持ち歩いた為にそこから出してくるお金ということになると思われますが、それ以外の説もあります。

  • サトイモ科の雑草にカラスビシャクというものがあり、その根茎の呼び名から来たという説です。
  • この根っこの部分は他の作物にとっては害になる物なのですが、漢方薬としては『半夏:はんげ』と呼ばれる大切な薬となるために、農家の人々がヒマを見つけてはこの根っこを掘り起こして薬屋に売りに行き、小銭を稼いでいたと言うのです。

  • で、何故「へそくり」なのかと言うと、このカラスビシャクの根っこの部分は栗の実ににた形をして、さらにヘソのようなくぼみがあるために「ヘソ栗」と呼ばれていたのです。
  • その為に、少しづつお金を稼いで貯めていくことを「ヘソ栗」というようになったと言う説もあります。

更新履歴

  • 2000.07.24
サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ