ところてん のバックアップ(No.1)
Counter: 4406,
today: 1,
yesterday: 0
解説 †
- トコロテン(心太)とはテングサ?を煮て溶かした物を型に入れ、冷やし固めた食品。
それをトコロテン突きと言う器具を使用し麺状態にしたものに、醤油・酢・唐辛子などを付けて食べる。
この器具を使った様子から「トコロテン式」と言う言葉が産まれた。意味は自動的に押し出されるなどを現している。
語源 †
- トコロテンを漢字で書くと「心太」ですが、どう転んでもこれをトコロテンとは読めません。
- トコロテンは平安時代から食べられるようになった食品ですが、最初は『古留毛波・こるもは』と呼ばれていたらしいのです。
このコルモハと言う名前が変化して「ココロタ」となり、漢字も判りやすい様に「心太」になったのです。そしてその漢字が定着した頃は漢字をそのまま読んで「ココロブト」と言うようになったのです。
それが「ココロブト」→「ココロタイ」→「ココロテン」→「トコロテン」と変化して行ったのです。その間、漢字表記だけが残って今のように「トコロテン・心太」となったのです。
寒天 †
- 心太と基本的に同じ物に「寒天」があります。
1655(明暦元)年の冬、薩摩藩士が参勤交代の途中、京都伏見の美濃太郎左衛門宅に止まったときにトコロテンが食事として出されました。
しかし、寒かったのと薩摩藩士の口に合わなかったので、残ったものを厳寒の戸外に捨てたのです。それが翌朝、透き通った紙のような乾物になっていたことから、テングサを煮て溶かして造ったトコロテンをさらに日光に当てて、水分を取る技術が誕生したのです。
- 寒天と言う名前も納得できるものですが、この名前を考案したのは、その前年1654(承応3)年7月05日に中国より来日し黄檗宗[おうばくしゅう]開祖となった、隠元禅師です。(インゲン豆の名前でお馴染み)
更新履歴 †
- 1998.00.00