3億円事件 のバックアップ(No.3)
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- 1 (2006-02-12 (日) 23:44:23)
- 2 (2006-02-12 (日) 23:59:19)
- 3 (2006-03-09 (木) 00:08:29)
さ:3億円事件(さんおくえんじけん)
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3億円強奪事件 †
- 1968年12月10日 府中は朝から雨が降っていた。
- 午前9時20分、日本信託銀校国分寺?支店の現金輸送車は、東京府中市の府中刑務所横にさしかかっていた。
- 車に積載されていたのは東芝?府中工場の従業員のボーナス約4600人分、現金で2億9434万1500円と言う大金であった。
- 突然、輸送車は白バイにまたがった警察官?に停車を命じられた。
警官は「支店長の自宅が爆破された。この車にも爆弾?がしかけられている」と、搭乗していた行員を車から離れた場所に避難させた。
確かに日本信託銀行には4日前に脅迫状が届いており、行員は警察官の言う言葉を疑わなかった。おまけに車から行員が降りた直後、突然車の下から白い煙が沸き上がって来た。
- 息をひそめてその様子を見守る行員の前で、白バイ警官は輸送車に乗り込みそのまま発進させた。もちろん積み込まれた3億円近い現金と一緒にである。
車が発進した後には、警察官が乗っていた白バイと、車の下から煙?を沸き上がらせている原因だった発煙筒が残されていた。
- 行員の証言によると、犯人は23〜24歳、身長168センチ。
モンタージュ写真も作成された。
操作本部はモンタージュ写真について「80%の自信」と発表。犯人が送ったと見られる脅迫状やバイクなどの遺留品もあることから、事件は早期解決かと思われていた。
しかしおおかたの予想に反して、捜査は難航を極め、1975年12月ついに時効成立。日本の犯罪史上最大の迷宮入りになってしまった。(※→12月10日)
- 3億円と言う金額はそれから30年も経った今でも確かに大金だが、当時の3億円は現在の感覚の10倍以上のものだった。
なんせ約4600人のボーナスと言う事で、単純計算すると1人辺り6万5217円のボーナスと言う事になる。それから考えても10倍と言う事になる。
もし今「30億円強奪事件」が起こったら・・・・そんなインパクトのある、しかもミステリー小説そのままの事件だったのだ。
- ちなみに、この事件以降、多くの会社が給料?の支給を手渡しから口座振込に切替えるようになりました。
モンタージュ写真 †
- この事件によって複数の顔の部品を合成して犯人に似た顔を作るモンタージュと言う物がクローズアップされるようになった。
- しかし、その後、モンタージュ写真で作られたと言われていた顔が、実在の人物の写真の流用で、実は事件以前に死亡していた人物だったなどと言う噂も流れた。
- この話の真偽のほどは確かめようが無いが、大学陸上の選手で・・・と言う記事が複数の雑誌などに掲載されたが、その話はいつの間にか消えてしまった。
時効 †
- この事件の捜査は、のべ6万2384人の捜査員を動員し、最初の一年間では30万件以上の聞き込みでしらみつぶしに捜査をしましたが、窃盗事件の時効7年の昭和50年に終了してしまいました。
捜査費用は人件費を含めて3億3000万も掛かってしまいました。
- 事件発生から20年後の1988年11日午前零時に民事上の時効が成立、損害賠償請求権が消滅。
すでに事件7年後の1975(昭和50)年12月には強盗事件としての刑事上の時効も成立しており白バイの警官を装って現金2億9434万1500円を奪った犯人はこれで法の網から逃れた事になった。
- この20年で調べを受けた11万7950人の容疑者の中にはその後タレントになった高田純次もいた。
ドラマ化 †
- 事件から7年後の時効が成立する1975(昭和50)年に、沢田研二主演で「悪魔のようなアイツ」と言う3億円事件犯人をモデルにしたと思われる連続ドラマが放映され、主題歌「時の過ぎゆくままに」と共に大ヒットをした。
更新履歴 †
- 2000.00.00.知泉