有料道路

ゆ?【ゆうりょうどうろ：有料道路】

日本初の有料道路 †

• 日本での有料道路の1号は、三重県松坂市外櫛田橋〜宇治山田市外度会橋(わたらいばし)までの10.6キロです。
  現在は無料になりましたが1953(昭和28)年に開通したばかりの頃は、バス250円、小型自動車130円、リヤカー40円となっている。リヤカーの料金と言うのも時代を感じさせます。
  

• しかし、厳密な意味での有料道路1号と言うと、300年ほど昔にさかのぼることになるのです。
  菊池寛の小説「恩讐の彼方に」でも描かれている、大分県下毛郡本邪馬渓町にある『青の洞門』が、記録に残されている有料道路1号です。
  この『青の洞門』は近隣の村に行くためには海沿いの危険な道を通らなくてはいけないと言う所を、禅海と言うお坊さんが1721(享保6)年から近くて安全なルートをと言うことで洞門(トンネル)を掘り始め、近隣の人々の協力もあって32年後の1753(宝暦3)年に完成した物です。
  

• 完成した洞門は長さが230メートル・幅2.7メートルで(32年計算で1日2cm、年でも7.2m)ここを通るためには通行料金として、人＝4文・牛馬＝8文が必要でした。

memo †

• 「度会橋」はお伊勢参りの人々が、宮川を「わたりあい」したところから「わたらい」となった橋だそうです。
  最初「渡会橋」と書いてあったのですが、三重県観光協会無関係者さまからの指摘で修正しました。
  この間違いをする人が多くいるそうですが「渡」ではなく「度」でさんずいは不要です。
  

更新履歴 †

• 1999.00.00
• 2003.03.15修正