百円ライター

ひ：百円ライター（ひゃくえんらいたー）

知識：しきり板 †

• プラスティックで出来た百円ライターの場合、中にしきりが1枚入っている。これはガスの圧力を分散させ、プラスティックの補強するという意味がある。
  ライターの内部にかかるガス圧力は意外と大きく、1平方センチ当たり13キログラムにもなります。
  その上、ガスは温度が上がると膨張すると言う性質を持っている。
  

• その為に従来のガス式ライターの様な構造ではプラスティックが保たないので、真ん中にしきり板を入れる事により、安価な素材でライターが作れるようになった。
  しかし円筒形をしたライターは圧力が分散するので思った以上に強く、中仕切りは必要ないそうです。
  同じ様な構造の物に球形のガスタンクがある。（関連項目：ガスタンク）
  

点火回数 †

• 百円ライターで何回点火出来るか？と言う実験によると1352回も大丈夫。
  これは火力の調整ツマミを真ん中にして、点火時間を2秒と言う条件で行ったと言う。
  1352回と言うと、20本入りの煙草で67.5箱と言う事になるので、1日1箱吸う人でも百円ライター1本で2ヶ月は使えると言う計算になる。
  

• もっとも1200回辺りから液体ガスが殆どなくなって火力は目に見えて落ちて、連続点火が難しくなっていく。
  

SGマーク †

• 100円ライターに貼ってあるシールを無意識にはがしてしまう人が多い。
  しかし、このシールは「対人賠償責任保険付」や「SGマーク」の表示があるので、実は重要なのです。
  「対人賠償責任保険」とは、通産省の外郭団体「製品安全協会」が行っている賠償制度の事。
  

• 製品安全協会は、特定品目に関する安全基準にパスした製品にSGマークを付けて、もしマーク付きの製品の欠陥によって人身事故が起きた場合、この対人賠償責任保険が適用される事になる。
  もし事故がおこったら、協会に連絡すれば事故の実情を調査してくれる。
  そして調査の結果、製品の欠陥が原因の事故だと認められれば、事故原因や事故の程度に応じて、被害者ひとりにつき最高2500万円まで賠償金が支払われる事になる。
  その時、本体にそれを明記するシールがあるか？ないか？が意味をなしてくるのだ。
  

更新履歴 †

• 2000.00.00.知泉