肉じゃが

に【肉じゃが】

肉じゃがの誕生 †

• いわゆる「おふくろの味」とされる素朴な家庭料理に『肉じゃが』と呼ばれるものがある。
  牛肉とじゃがいもをメインにして、醤油＋砂糖で煮込んだ簡単な物ですが、実はこの「肉じゃが」を考案した人物は歴史上の意外な人物だったのです。
  

• 明治から大正にかけて海軍の軍人として名を馳せた『東郷平八郎?』が、肉じゃがの考案者だと言われています。
  東郷平八郎は明治4年から11年にかけて5年間イギリス留学をし、帰国後、旧海軍呉鎮守府参謀長、そして旧海軍舞鶴鎮守府長官になったエリートでした。
  この広島県呉市にいるときか、京都府舞鶴市にいるときか、特定はされていないのですが、この時期ふと「イギリス留学中に食べたビーフシチューをもう一度食べたい」と思い、料理人に依頼をしたのです。
  しかし、料理の事に疎い東郷平八郎にはその正しいレシピもわからず、しかも材料のワインやドミグラスソースなども手に入らず、代用として醤油と砂糖で味を付けて牛肉とジャガイモを煮込んだのです。
  

• そして出来上がったのが、ビーフシチューとは似ても似つかない「肉じゃが」という、まったく新しい料理だったと言うワケなのです。
  確かに中にいれる材料はビーフシチューと重なりますが、ここまで違うと関連性に気付く人は少ないと思います。
  

更新履歴 †

• 1999.04.18