二束三文

に【にそくさんもん：二束三文】

語源 †

• フリーマーケットでは本来ならそこそこの値段の物が、常識的では考えられない値段で売りに出ていたりして驚かされたりします。
  あるいは、大安売りをするときに、本来の値段からは考えられないような投げ売り価格を差して「二束三文：にそくさんもん」などと言ったりします。
  本来はあまりいい意味で使われない言葉かもしれません。
  

• 元々この言葉は江戸時代初期から使用されている言葉で、《金剛草履：こんごうぞうり》と言うワラ?などで作った丈夫な草履?（形はかかとの部分が細長い物）は丈夫なワリに安く、2足で三文程度だった事に由来しています。
  最初は「二足三文」と書いていたのが、いつしか現在のような「二束三文」と言う書き方に替わったのです。
  

• つまり『靴下どれでも3足1000円！』みたいな決まりぜりふみたいな物だったのが、いつしか多くの物を安くたたき売ったりする場合に使用される言葉になったのです。
  もし今の時代に生まれた言葉なら「さんぞくせんえん」が安売りを意味する言葉になっていたのかも知れません。

更新履歴 †

• 2001.01.18