大韓航空機撃墜事件

た【だいかん-こうくうき-げきつい-じけん：大韓航空機撃墜事件】

1983年9月1日　大韓航空機撃墜事件 †

• ニューヨーク発ソウル行きの大韓航空007便が、1983年.9月1日午前3時28分頃、サハリン島付近で旧ソ連軍の戦闘機のミサイル攻撃を受けて墜落。
  日本人乗客27名を含む乗客240人と乗務員29人の全員が死亡した。
  当時サハリン付近は米ソが先鋭的に対立している地域として緊張して、カムチャッカ領域ではソ連のミサイル実験も行われていた。
  

• 同便は航路を逸脱して、そのもっとも危険とされていた区域を飛行していたとされる。
  

• 事件から10年後にロシア政府が発表したところによると、当時のソ連防空軍は007便をアメリカの偵察機RS135と取り間違えていたという。えい光弾で警告を与えた後、同便の後尾にミサイルを発射し撃墜した。
  

• それにしても、なぜ5時間以上も航路を逸脱し、もっとも警戒が必要な区域を飛行していたのか。
  大韓航空機がスパイ飛行をしていたという説も取りざたされていたが、真相はいまだに判っていない。
  

• 日本人乗客2家族の遺族7人が大韓航空に損害倍賞を求めた訴訟は、1997年7月に東京地検は約1億3600万円の支払いを命じたが、この裁判でも遺族側が期待した大韓航空側の過失の認定、事故の真相究明には至っていない。

更新履歴 †

• 1998.00.00