小便小僧

し【しょうべんこぞう：小便小僧】

ブリュッセルの名物 †

• 最近（2000年〜2003年頃）はウォーター系飲料［DAKARA］のCMに登場して『可及的速やかに』と言っている小便小僧達。
  
• 彼らのオリジナルはベルギーの首都・ブリュッセルのグラン・プラース大広場に立っているブロンズ像で、作者はベルギーの誇る彫刻家デュケノアです。
  

• しかし、冷静に考えてみると首都の一番目立つところに、何故オチンチンを出しておしっこをしている子供の像なんてのを作ってしまったのでしょうか？
  実はこの小便小僧のモデルには諸説あります。

そのモデルは？ †

• (1).17世紀初め、ブリュッセルがスペインに占領されていた時代の話、スペイン軍の歩哨に向かっておシッコをひっかけた子供がモデルになっているという説。
  
• (2).同じく17世紀初めに、スペイン軍が侵攻してきて街に火が付けられた時、その火を消そうと一生懸命おシッコをひっかけた子供がモデルになっているという説。
  
• (3).似た説では、ダイナマイトが爆発しそうな時にとっさの判断でオシッコでそのダイナマイトの火を消し止めたという逸話が元になっているという説。

• これらは戦争がらみで、戦乱を闘い伸びた人々の平和を祈る気持がテーマになっているのですが、もうひとつの説はお笑いとしか思えないものです。
  
• (4).街の有力者の子供が行方不明になり、大騒ぎになった時の話です。
  町中に捜索して貰おうと金だけは持っている有力者は「もし息子を発見してくれた暁には、その発見した時に息子がとっていたポーズの像を造って、街に寄付する」と言う、ちょっと不思議な提案をしたのです。（この段階で話は充分ウサン臭いのですが）
  そんな事から、街の人々は捜索を開始したのですが、なんと発見された時、その子供は立ちションをしていた・・・・
• と言う、ただの悪質な冗談みたいな説もしっかり支持されています。
  

小便少女 †

• ベルギー・ブリュッセルには小便小僧だけでなく小便少女も存在している。
  ブリュッセルのブーシェ通りという小さな通りを進んでいくと、そこには檻の中に入っている小便少女がいる。
  檻の中に入っているからと言って、それは別の意味ではなく盗難防止の為の措置。
  
• この小便少女の方には歴史的な意味など存在せず、1987年にレストランのオーナーが客寄せの為に作ったもの。
  

更新履歴 †

• 2001.04.27