子

こ?：子(こ)

子 †

• 昔は女の子の名前と言えば「子」がつくのが圧倒的だったが、2003年に生まれた女の子の名前ランキング上位100位以内にはたったの4種類、莉子(19位)、桃子、理子、奈々子だけだった。
  

• もともと名前に「子」が付けられるようになったのは、中国の春秋時代(紀元前770〜403年)頃と歴史は古い。
  と言っても当時の「子」は男性ばかりで、有名どころでは「孟子」や「孔子」など。それら著名な人物に「子」が付いていたことから、一般人の名前にもあやかろうと「子」が付けられるようになり、広まった。
  その影響も会って、日本でも奈良時代など中国の影響が色濃く出てきた頃には「蘇我馬子」や「小野妹子」などの名前が誕生している。
  この「子」が女性に使用され始めたのは、平安時代中期の上流階級での事です。
  

• それ以降も「子」が付けられるのは上流階級だけだったのですが、明治時代に入ってから一般庶民の間で女の子に「子」の文字を入れた名前が流行り始めました。
  大正時代末期から昭和20年代までがもっとも「子」の名前が多い時期で、安田生命が集計した物で当時ベストテンはすべて「子」の名前でした。
  

• 特に昭和初期は元号にあやかった「昭子」「和子」が圧倒的に多かったそうです。
  

• 「子」は元々男性に使われていた漢字だがこれが残っている物がある。海外生活をして返ってきた人ということで使われる『帰国子女』と言う言葉。「帰国した子供や女性」と言う意味ではなく、「帰国した児子(男の子)と女児(女の子)」という意味。