マフィア

まマフィア

3月30日　マフィアの日 †

• 1282(弘安５)年.3月30日、マフィアの名前の由来となった「シチリアの晩鐘事件」がありました。
  当時のシチリア島はフランス国王の叔父であるシャルル・ダンジューの苛酷な支配下にありました。
  

• 1282年のこの日は復活祭の翌日の月曜日であり、晩祷のために教会の前に市民が集まっていました。
  そこへフランス兵の一団がやってきて、その土地の女性に手を出そうとしたため、その女性の夫はいきなりその兵士を刺しました。
  その場に居あわせたほかの市民もフランス兵に襲いかかり兵士の一団を全員殺してしまいました。
  そのとき晩祷をつげる晩鐘が鳴ったことから「シチリアの晩鐘事件」と呼ばれます。
  

• この反乱は全島に拡大し、フランス人は見つかり次第に殺され、その数は4000人以上におよびました。
  この時のイタリアを取り戻すための組織がその後のマフィアに繋がっていきました。

• その後、シャルル・ダンジューのアンジュー王家はシチリアから追放され、代わってシチリアの支配者となったアラゴン王家との間に20年におよぶ戦争が起こりました。
  

マフィアの語源 †

• 一般的にはこの時の反乱の合言葉「Morte alla Francia Italia anela(全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び)」の各単語の頭文字を並べるた物を元に、集団の名前が「マフィア(mafia)」になったとされています。
  

• という雑学が有名ですが、実際にはシチリア方言で「乱暴な態度： mafia」が元になっています。
  あの合い言葉は「マフィア」という呼び名が出来た後で考え出された、後付けのスローガンなのです。
  その合い言葉は読み返してみると文章的に不自然な処があって、イタリア語の辞書にもマフィアの語源としてはシチリア方言の事が記載されているだけです。
  合い言葉は言ってみれば「アイウエオ作文」みたいな物です。