ベル

人名へ【グラハム・ベル】Alexander Graham Bell

• 1847年03月03日：アメリカ生まれ
  1876年2月14日：電話の特許取得(29歳)
  1922年08月02日：75歳で死去

ベルの豆知泉 †

• 電話の発明者ベル、彼が電話で話した第一声は「ホーイホーイ」意味不明だが、彼の口癖だったらしい。

• 電話発明で有名なベルはもう一つ偉大な事で名前を残している。それはアメリカを代表する科学雑誌『サイエンス』の創刊だった。

• ベルは電話の発明者として有名だが、恋人の父親からは「そんなオモチャをいつまで作るつもりだ」と結婚を反対されていた。

グラハム・ベル †

• ボストン大学で教授をしながらアマチュア発明家として地味な作業を続けていたアレキサンダー・グラハム・ベルが電話の設計図を特許を取得しようと特許局に申請したのは、1876年.2月14日の事でした。
  

• 実はこの時点でベルはこれが世界的に有意義な発明であるとは思っておらず、せいぜいオモチャ?として使える程度の物だと高をくくっていたのです。
  そして、それからわずか2時間後にプロの発明家として有名だったエリシア・グレイという人物がほとんど同じ電話に関する設計図を持って特許局に現れたのです。
  
• しかし、特許はあくまでも登録されたのが先の物が申請を受理されるために、その申請は認められずに終わってしまったのです。
  

• 現在残されている電話送信機のスケッチは何故かほとんど同じ物で、さらにそこにサインされてある日付を見るとグレイの方が1ヶ月ほど描かれています。つまり本当ならば、特許の申請はグレイの方が早く出来たハズなのです。
  
• しかし、何故1ヶ月以上もこんな偉大な発明を申請しないままにしていたのか？と言うと、この機械についてグレイも「オモチャにしかならない程度の発明」と考え、友人や弁護士なども同意見だったので「じゃ、今度別の申請のついでに申請しに行こう」と考えていたのです。
  

• その為に、グレイはこのタッチの差で特許を取得できなかったと言うことについても、さほどガッカリはしていなかったのです。ベルも「こんな機械じゃどこの企業も買い取ってくれないよなぁ」と考えていて、なんと持て余した結果、グレイの知人が運営しているウエスタン・ユニオン社に「10万ドルで買い取らないか？」と申し出ていたりするのです。
  

• ところが、ウエスタン・ユニオン社は「そんな機械いらないよ」と門前払いを喰わせ、グレイと共に「こんなオモチャをどうしようって言うんだ？」と馬鹿にしていたのです。
  
• しかし、それから約1年後にはベルの発明した電話はさらに進化を遂げ、もっとも将来有望な発明であると言われはじめていた為に、慌ててグレイとウエスタン・ユニオン社はベルの特許を買い取る工作に出たのですが、もうベルもこの発明の凄さを自覚しておりそれに応じなかったのです。そこでグレイ側は「真の発明者は私だ」と控訴を起こしたのですが、もう時は遅く、結局ベルが裁判でも勝利を収めることになったのです。
  

• やがてベルは自らベル電話会社（現在のAT＆T社）を創設し、全米に電話網を引く億万長者になっていったと言うワケです。