ニシン

に【にしん：鰊】魚

解説 †

• 旬は春先の魚。その卵巣の事を「数の子」と呼び、正月のお節料理には欠かせない物となっているがあいかわらず高価で、年に１度の贅沢品。
  
• この時期のニシンは脂肪が多く、他の魚と比べても非常にカロリーが高く、ビタミンも豊富で、栄養価が上がる。
  ニシンの子であるカズノコにはタンパク質が多く含まれており、他にリン、鉄分、ビタミンＢ1、ビタミンＢ2が豊富である。
  

ニシンの語源 †

1. その身がふたつに裂きやすく、裂いて干してから食べるために「二身／にしん」と呼ばれた。
2. 昔から二親健在の人は盆の15日に食べなければ行けない魚なので「二親／にしん」と呼ばれた。

ニュース †

• 冬のある日のこと。
  
• ノルウェー北部の沖合で、６人の乗組員を乗せたトロール船が、ニシン漁をしていた。
  網にかかった大量のニシンに乗組員は大喜びしたのだが・・・。
  乗組員たちが網にかかったニシンを引き揚げようとしたとき、網の中の大漁のニシンが、いっせいに海底に向かって泳ぎ、ものすごい力で網を引っぱったのだ。
  ニシンといえども、数が多ければ相当重くなる。
  

• 19メートルの船は大量のニシンに引っ張られついに転覆。乗組員たちは慌てて逃げ出し全員無事だったが、船は10分後に海に沈んでしまったのである。
  ある乗組員は「14歳から漁師をやっているが、こんなのは見たことがない」と語ったそうである。