ニアミス

に【ニアミス】

意味 †

• 飛行中の飛行機の異常接近の事を言う。
  正式には“near air miss”
  

知識 †

• この接近距離を正式に取り決めた条約などは無いために、どこからがニアミスかと言う事は断言できませんが、500メートル以内と言うのがニアミスとして考えられています。
  

• 航空法では、パイロットまたは管制官がニアミスだと判断した場合、運輸大臣に報告することが義務づけられており、日本では年間20件近くのニアミスが報告されている。
  

自衛隊機と全日空機が空中衝突 †

• 1971年.7月30日　自衛隊機と全日空機が空中衝突
  事故にあった全日空機は、北海道千歳空港から羽田に向かっていた。午後2時4分頃、岩手県雫石町の上空で航空自衛隊のジェット戦闘機と空中で衝突した。
  

• 乗員と乗客162人は全員死亡。戦闘機のパイロットはパラシュートで脱出し無事だった。
  事故後、パイロットと指導者のふたりは業務上過失致死容疑で逮捕。当時の防衛庁長官と航空自衛隊幕僚長も責任を取って辞任した。
  

• 事故の原因は自衛隊のずさんな訓練計画にあったといわれている。
  事故の裁判では、防衛庁側は過失の大部分、少なくとも過半は全日空機側にあったと主張したが、判決は自衛隊の主張を退けた形となった。
  

• しかし、事故の背景になっている空の過密状態はいまでも解消されていない。その為にその後幾度か自営待機や米軍機と民間機のニアミスが報道されている。
  ちなみに現在では一般的になっている「ニアミス」と言う言葉は、この事件の時に一般化されたと言われている。
  

更新履歴 †

• 2000.00.00