ドーナッツ

と：ドーナッツ（DOUGH-NUT）

ドーナッツの語源 †

• ドーナッツの『ドー』と言うのは、パン・ケーキ業界では「小麦粉に砂糖・卵・ベーキングパウダーなどを混ぜて練り上げた生地の事を指します。
  

• では『ナッツ』とは何のことでしょうか？
  その形がナッツによく似ていると言うことから《ドーナッツ：小麦粉で作ったナッツ》と言う名前になったと言う説。
  完成した後に上からナッツを振りかけたことからと言う説。

• 諸説あるのですが、その木の実のナッツは英語では「Nuts」と必ず複数形になるのですが、ドーナッツは最後の「s」がありません。
  どうやら真ん中に穴が空いていると言うことでネジを止める輪っかのナット「Nut」が元になっているらしいのです。
  

• しかし元々ドーナッツは真ん中の穴もなく、もっと小さい物だったと言われているので、この説に反対する声も多いそうなのです。
  

ドーナッツの穴 †

• ドーナッツの元祖は真ん中に穴が開いていなかったのですが、いつの間にか熱の通りをよくすると言う理由で穴が開くようになりました。
  しかし、いつ誰が？と言うのは現在、判明していません。その中でとりあえず、こんな逸話もあります。
  

• 1832年生まれのアメリカのハリソン・グレゴリー少年が、母親がフライドケーキを作っているのを見ていたが、突然「ケーキに穴をあけたい！」と思い立ち、スプーンでケーキに穴を空けてしまった。
  この逸話がナショナル・ダンキン・ドーナッツ主宰のドーナッツ審議委員会の中で「ドーナッツの起源」として唯一承認されている。
  

dunk in †

• アメリカ人のドーナッツの食べ方では、コーヒーやミルクに浸して食べる習慣がある。
  日本的に見たら行儀が悪そうに見えるのだが、その食べ方の事を「Dunk」と言う。
  

• この言葉には「上から入れる・浸す」と言う意味があり、バスケットボールなどでも上から叩き入れる事をダンクシュートと言う。
  正確に言えば「dunk in」と言う食べ方なのだが、この言葉からあのチェーン店『ダンキンドーナッツ』の名前が誕生した。
  

記載記録 †

• 2002.04.23（語源・穴）知泉
• 2000.06.01（dunk in）知泉