ステテコ

す【ステテコ】

踊りの衣装だった？ †

• 最近はどうか解りませんが、昭和時代のお父さんの冬の下着はモモヒキ、夏の下着はステテコと言うのがある種定番となっていました。
  このステテコは夏場、家でごろごろしているお父さんにとっては便利で快適な物でした。
  

• この「ステテコ」と言う変な名前は元々落語界で誕生したものです。
  明治時代初期、文明開化と呼ばれた頃から明治時代の中期に掛けて活躍した初代三遊亭円遊（1849〜1907）と言う落語家は、古典の枠にとらわれずに色々な笑いを開拓していった人です。
  いわゆる総合的な「お笑いタレント」で噺芸の他に滑稽踊りも行っていました。
  

• その時にももひき姿で登場して「♪スッテテコ、スッテテコ♪」と節を付けて歌い踊ったことから、この踊りが「ステテコ踊り」と呼ばれるようになったのです。
  そこからいつしか、着物の下にはく短いズボン下のことを「ステテコ」と呼ぶようになったのです。

更新履歴 †

• 2002.03.31