もぐら

も【もぐら：土龍】動物

モグラ・土龍 †

• モグラを漢字で書くと《土龍》となる（あるいは土竜）。
  この漢字を読んで、確かに土に関係しているので前半は問題ないのだが、後半の《龍?》と言うのが納得出来ないかもしれません。
  あの空を駆け回る伝説の動物が土に潜るとこんな姿になると考えられていたのでしょうか？
  

• 実は《土龍》と言う文字を書いた場合、中国では《ミミズ》を意味しています。
  それが日本に入ってきた時に、何故かモグラを指す言葉になってしまったのです。確かに、土の中に穴を掘って縦横無尽に進むと言う意味では共通しているので、その辺りの意味から勘違いされたのかもしれません。
  

• で、何故モグラ、あるいはミミズを《土龍》と書くのか？と言うと、その掘り進んだ穴がぐねぐねと曲がりくねっているのが、龍の長い体に似ているから付けられたそうなのです。
  

• ちなみに漢方薬には《地龍／地竜》と言う似た名前のものがあるが、これはミミズの事。

キリスト教と敵対するモグラ †

• キリスト教の教えには、時々科学的な事実と相反することがある。
  特に有名なのが天動説。ガリレオは400年近くも破門され続けていた。
  実は、モグラもキリスト教の教えを脅かす事実を突きつけている。
  

• 昔から、牧師は若い女性に「処女性は神が人間だけの女性にだけお与えになったもの。よき夫が見つかるまでどんなことがあっても守り通しなさい。」と教えてきた。
  実際、他の動物から処女膜は発見されず、処女性は人間だけが持つものと信じられてきたのである。
  ところが、とうとうモグラから処女膜が発見される。これ以来、教会ではこの手の説教はしなくなったとか。
  

• ちなみにこの事実を発見したのは牧師でもあったイタリアの解剖学者。きっと、信仰をとるか科学をとるか迷ったことだろう。
  
• 大中さんよりの投稿

更新履歴 †

• 2000.00.00