べそをかく

へ?【べそをかく】

ベソって何？ †

• 赤ちゃんが泣くときに口をヘの字に曲げることを「厭口：へしぐち」と言います。
  横笛などを吹くときの口のかたちも「厭口」と呼ぶのですが、この「へし」を「べし」とも呼ぶことがあり、さらになまって「べそ」になったという説がある。
  
• 江戸時代後期の『俚言集覧：りげんしゅうらん』の中には「小児泣かんとするときの面つきをべそを造るといふもへし口也」と書かれている。
  

• 別の説では、「滅相(めっそう)をかく」が「べそをかく」に変化したという物がある。
  この「滅相」とは、仏教では業が尽きて命が終わることを意味しているが、それが一般の間では「見るに耐えない物」さらに「酷い顔」の意味として使われはじめた時に出来た言葉とされている。
  
• その酷い顔をしているという意味で、恥をかく、いびきをかく、で使われる「良くない状態になる」という「かく」を付けた物だという説もあります。