おしゃかになる

Last-modified: 2022-10-23 (日) 15:09:22 (642d)

?【おしゃか-になる:御釈迦になる】

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意味

  • 物や関係がダメになる事を言う。
    などを事故で廃車にする場合などは「車がお釈迦になっちゃった」などと言うのだが、その言葉的に悲惨な感じが薄れるためか、未だによく使用される言葉。

語源:1

  • ある鋳物工場で、お地蔵様を作ってくれと依頼された。
    ところが出来上がったお地蔵様をみたら、それはどうみてもお釈迦様の顔になっていた。
    いくらありがたいお釈迦様でもこの場合は不良品と言うことで、廃棄するしかなかった。
    この事から、ダメになる事をこういうようになった。

語源:2

  • 別の説では、東京下町での鍛冶屋での話。
    鍛冶屋での命は火の強さ加減、これが弱くても全然ダメだが、強すぎてもがダメになってしまう。つまり「火が強かった」場合はダメになってしまうのだ。

  • それを東京の下町の言葉で言うと「しがつよかった」となり、それがいつしか駄洒落で「4月8日・しがつようか」に変化した。

  • この4月8日と言うのは花祭りと言ってお釈迦様の誕生日を祝う日だったのです。そこで更に「4月8日」が変化して「お釈迦」と言うようになり現在の言葉が産まれたと言うのです。
    この「4月8日」説は現在、多くの雑学本に掲載されているが、実際の処、国語学者達の間では「出来すぎている話なので信憑性に欠ける」と考えられています。

語源:3

語源1は暉峻康隆の『すらんぐ』にあるもので、落語に関係のある人だからギャグなのかも知れない。新しい説。 古い説は語源2しかなく楳垣実先生の大真面目な学説。だからよく引用されている。 博打が仏教と共に日本に入って来たが、裸になる者には薄い着物を貸した。寺の釈迦像が薄い着物だから「お釈迦様みたいになった」といったのが語源。歌舞伎『忠臣蔵年中行事』に「八月八日のことなれば、お釈迦となして丸裸」という台詞がある。(江崎和博の説)

更新履歴

  • 1999.00.00
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