岐阜放送

Last-modified: Mon, 22 Apr 2024 12:32:06 JST (4d)

株式会社岐阜放送（ぎふほうそう、Gifu Broadcasting System, Inc.）
略称:GBS
愛称:ぎふチャン
所在地：岐阜県岐阜市橋本町2丁目52番地岐阜シティ・タワー43 4階
ラジオ周波数
AM 1431kHz(岐阜・中津川他)・720kHz(高山他)
FM補完中継局岐阜 90.4MHz
テレビチャンネル
デジタルテレビ(リモコンID:8)
岐阜・高山・下呂 30ch/中津川・中濃(関) 32ch
アナログ:岐阜 37ch/高山 38ch/中津川 28ch
コールサイン
(AMラジオ)JOZF
(デジタルテレビ)JOZF-DTV
(アナログテレビ ※終了) JOZF-TV
HP：https://zf-web.com/

沿革
- 1962年9月7日:株式会社ラジオ岐阜設立。
- 1962年12月24日:岐阜放送ラジオ開局。
- 1964年11月1日:岐阜放送高山ラジオ中継局開局。
- 1968年1月12日:テレビ放送の開始に先立ち、会社名を株式会社岐阜放送に変更。
- 1968年8月12日:岐阜放送テレビ開局。全国のUHF民放テレビ局の第一号となった。
- 2004年12月1日:地上デジタル放送開始。
- 2011年7月24日:地上アナログ放送終了。
- 2018年3月10日:GBS岐阜FM補完中継局開局。

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周波数・出力
- ラジオ
特記事項
- 放送エリア
  - ラジオ放送
  - テレビ放送
- その他
アナウンサー&キャスター

周波数・出力 †

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ラジオ †

局名	周波数	出力
岐阜AM	1431kHz	5kW
高山	720kHz	100W
中津川	1431kHz	500W
下呂	1197kHz	100W
多治見	1431kHz	100W
神岡	720kHz	100W
岐阜FM	90.4MHz	1kW

中津川市の中継局は、GBSでは恵那放送局と呼称している(これは東海ラジオ放送と同様である)。2002年以前は周波数1485kHz、出力100Wであったが、受信状況の改善(岐阜本局の出力が広域局より低いため)とカーラジオ利用時の利便性を高めるため、現在の周波数に変更され、出力が増力された。これにより、美濃地方では全域でダイヤルを変えずに1431kHzでGBSを聴取できるようになったが、同一周波数を使用するため、後述するように別の問題も発生している。尚、全国に3局しかない民放ラジオの中波放送で出力が500Wの中継局である(残りの2局はRABラジオ弘前局とYBCラジオ酒田中継局)。
下呂市の中継局は語感の問題から、GBSでは萩原放送局と呼称している(これはNHK名古屋放送局と同様であり、GBSの場合は県域局特有の配慮と思われる)。
岐阜本局と多治見中継局、中津川中継局は同期放送(精密同一周波数放送、SFN)を実施している。そのため、一部の地域(岐阜本局と多治見中継局の電界強度が等しくなる可児市近辺、多治見中継局と中津川中継局の電界強度が等しくなる瑞浪市付近)ではSFN混信によるフェーディングが発生して放送が聞き取りにくくなる場合がある。愛知県内でも岐阜県東濃に近い地域では岐阜局と同一周波数の多治見局や中津川局の電波が干渉し、放送を聞き取りづらくなる場合がある。
高山中継局と神岡中継局は720kHzで放送しているため、放送エリア端付近では夜間の電離層反射によってNHK名古屋第一放送名古屋局(729kHz)・KNBラジオ富山局(738kHz)・CBC熊野局(同一周波数)と混信する場合がある。尚、両中継局は共に出力は100Wであり、中継局間は山岳の多い地形のため、日中のフェーディングは高所を除き発生しにくい。
GBS岐阜FM補完中継局は2018年3月に開局した。偏波面は水平偏波となっている。また、AM放送とは異なり南方向(名古屋方面)に電波が飛ばないように指向性が付けられている(送信アンテナはFM岐阜と共用している)。
郡上市にはNHKのラジオ中継局が設置されているが、岐阜放送は中継局を開局していない。郡上市でも岐阜AM局の受信は可能であるが、雑音が入ったり、夜間に多少混信する場合があるなど受信状態は若干不安定である。2018年以降はGBS岐阜FM補完中継局も受信可能となったため、聴取状況は以前より改善されている。

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特記事項 †

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放送エリア †

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ラジオ放送 †

岐阜県を放送対象地域とするラジオ局であるが、岐阜本局は岐阜県外でも愛知県などで実用的に(十分な信号強度で)受信できる地域が存在する。特に愛知県は距離が近く、人口も多いため岐阜放送にとっては重要な地域である(愛知県内の聴取可能世帯数は本来の放送対象地域である岐阜県内の全世帯数を上回っている)。広範囲をカバーでき、受信アンテナの小型化が容易な中波放送の特性により、愛知県尾張地方でもポケットラジオやラジカセ、自家用車のカーラジオなどで、岐阜放送を広域局のCBCラジオや東海ラジオと同じ感覚で聴取しているというリスナーも存在する。岐阜県にはエフエム岐阜も存在しているが、こちらの親局は指向性送信であり愛知県や三重県では受信しにくい地域が多く、また開局も遅かったため、GBSと比較すると県外での認識はかなり希薄である。(本項では、岐阜AM局を岐阜本局と表記する。)

AM(日中)
- 愛知・岐阜・三重の三県を放送エリアとする中京広域圏のAMラジオ局の親局である名古屋局は三県(名古屋都市圏)で一定の電界強度を確保する必要があるため、出力50kWでの送信となっている。それと比べると、GBS岐阜本局は岐阜県内のみが正式な放送対象地域となっているため出力は5kWと控えめであるが、岐阜本局の送信アンテナは無指向性となっており全方向に電波が飛んでいる。多少の距離があるとはいえ愛知県は隣県であり、そこまで遠い訳でもなく、送信所は濃尾平野に位置しているため見通しが良く、電波がかなり広範囲に届いている。
  このため、指向性があるFM補完放送・FM岐阜と比較して広い地域で受信状況が安定するため、カーラジオの使用が適しており、岐阜県内に居住するGBSのリスナーが通勤や行楽の際に岐阜県内はもとより、愛知県尾張地方に自家用車で移動した場合でもカーラジオでは十分な受信状態でGBSを継続して聴取できる場合がほとんどである。前述の通り、出力は広域局よりは低めであるが、それでも地方県の県域局の親局と同程度の出力である。送信アンテナの位置は岐阜市の曽我屋で愛知県から大きく離れていないが、電波法に定める電界強度の定義では愛知県名古屋市は都市雑音が多いとみなされているため、放送エリアから外れることになり、出力5kWでの送信が認められている。しかし、実際には必ずしも都市雑音の影響で受信が困難になるとは限らず、愛知県尾張地方ではかなりの地域で受信が可能である。
  濃尾平野のほぼ全域(主に岐阜県美濃地方の平野部と愛知県尾張地方)及び三重県桑名市・四日市市で岐阜本局を良好に受信することが可能である(名古屋都市圏はほぼ全域が実質的な可聴エリアとなっている)。岐阜県外では愛知県尾張地方(名古屋市・一宮市・春日井市など)・愛知県三河地方西部・滋賀県の大半の地域・三重県の北東部(伊勢平野)が良好に聴取できる地域で、特に愛知県尾張地方北部では強力に受信される。それ以外の地方でも岐阜本局を受信できる地域は多く、福井県・長野県・静岡県の各一部でも岐阜本局を聴取可能となっている。
  愛知県では、前述の尾張地方に加えて三河地方の岡崎平野(岡崎・安城方面)でも受信は比較的容易である。三河地方では地域によっては(特に東三河の豊橋平野や渥美半島では)雑音が多く音声が聞き取りづらいことがある(岐阜本局から距離が長くなるにつれて電界強度が低下するため、雑音が増加する傾向にある。)。名古屋市の中心部や、岐阜本局から受信地点までの間の直線上に名古屋市の市街地を通過するような場所では、名古屋市中心部の高層ビル群、電気機器の影響で放送番組の受信音声に雑音が入ったり、音割れや歪みのあるような音質になることがある。伊勢湾や知多湾沿いの工業地域では、沿岸部の工場の影響で電界強度が低下し、雑音が増加する場合が多い。
  また、東海ラジオ放送の七宝送信所は50kWの高出力で送信しているため(東海地方の広域局の中で東海ラジオの1332kHzは最もGBS岐阜本局に周波数が近い)、あま市とその周辺の稲沢市・清須市・津島市・愛西市などの強電界地域において、選択度の低い受信機では東海ラジオと混信する可能性があるので注意が必要である。
  送信アンテナに北向きの指向性を付けていた時期は愛知県南部(知多半島南部の半田方面や三河地方東部の豊橋市など)での受信はやや困難だったが、指向性が解除された現在では受信状況が以前より改善されている。ただ、新城市や田原市では地形や距離の条件から岐阜放送の受信はかなり困難である。
  静岡県西部の一部(浜松市・湖西市など)でも受信できる可能性はあるが、信号強度は弱く聴取可能となる地域はかなり局地的となり、更に場所によっては和歌山放送串本中継局が混信する。受信機の性能次第では周波数の近いSBSラジオ浜松放送局または静岡送信所(1404kHz)の電波が混信することがある(SBS浜松放送局の電波は愛知県側への電波の飛びを抑えるために指向性が設定されており、愛知県内での信号強度は弱いが、東三河では混信する可能性もある。また、静岡送信所の電波が届いている場合もある)。
  三重県では北東部(津市・四日市市・伊勢市など)の一部で良好に受信することができる。桑名市・四日市市は特に受信しやすい地域である。また、後述する滋賀県から丘陵地帯の続く三重県伊賀地方でも雑音は多いが聴取することは可能である。伊勢湾の沿岸では、静岡県内と同様にSBSラジオ(浜松局または静岡局)が混信する場合がある。
  滋賀県では、琵琶湖の湖畔地域の大部分(大津市・近江八幡市・彦根市・高島市など)で受信できる。関ヶ原に近い長浜・米原・彦根方面では特に受信状態が良好である。福井県奥越地区(勝山市・大野市)・嶺南西部(小浜市周辺)でも受信できる場合がある。長野県は南信地区(飯田市・駒ヶ根市・伊那市など)や松本盆地の一部で岐阜本局を受信できることがある他、木曽地方で中津川局を受信することができる地域が存在する。
  上記以外の京都府・奈良県などにも電波自体は届いているが、和歌山放送和歌山局の電波も同様に届いているため受信は難しい。また、三重県南部は和歌山県に近いため北中部・伊賀地方とは異なり混信が顕著となる。
AM(夜間)
- 岐阜本局の夜間の電離層反射による遠距離受信は、同一周波数局や近接周波数局の混信が激しいため困難である。北海道・東北・北陸では北海道(札幌)のSTVラジオやRFCラジオ福島いわき局、関東では神奈川県のRFラジオ日本、近畿・山陽・四国ではWBS和歌山放送・RNC西日本放送、山陰ではBSSラジオ、九州ではKBC九州朝日放送(KBCラジオ福岡局)・NBC長崎放送?福江中継局が混信する。それ以外の中継局も岐阜本局と周波数が同じであるか、出力が低く受信は不可能である。
  日中岐阜本局が良好に受信できていても、岐阜本局の電界強度が高い濃尾平野以外の地域では夜間に和歌山放送和歌山局が混信する場合がある。また、一部の地域ではBSSラジオ(鳥取・松江[出雲]・益田)が混信する場合がある。夜間にAM岐阜本局を受信する場合、ラジオ受信機の本体の向きを変えることで本体内蔵のバーアンテナの指向性が変化し、混信を軽減できる場合がある。但し、バーアンテナの指向特性の関係上、受信地点から見て岐阜本局と、山陰地方または和歌山県和歌山市周辺の方角が近いか反対方向(180度前後)の場合はこの方法はあまり有効ではない。
  以前(時期は不明)は同一周波数1431kHzで放送しているWBS和歌山局などの混信対策として、送信アンテナに北向きの指向性を付けていた時期が存在した(NHKが中継局を設置している郡上市にGBSの中継局が設置されていないのはその時の名残である)。しかし、指向性の効果が少なかったため、現在は指向性の設定が解除され、無指向性送信となっている。
  また、当時は指向性の影響により現在と比較して名古屋方面の電波の飛びが弱かったため、愛知県内では夜間に混信しやすくなっていた。指向性が解除された現在は愛知県内で混信することは少なくなった。尚、岐阜本局の受信エリアで電波が弱い地域(主に美濃地方の山間部。郡上市・美濃市の一部など)における夜間の混信は現在も続いているが、2018年にGBS岐阜FM補完中継局が開局したことにより、FM補完放送を受信すれば混信の影響を受けることはなくなった。
FM補完放送
- FM補完放送は岐阜市の水道山からの送信である。出力は1kWであるが、岐阜県内における夜間の混信対策の目的が主の(岐阜県外は本来の放送対象地域外となり、混信対策の必要がないため受信状態が保証されない)中継局のため、AM放送とは異なり名古屋方面には電波を送信することが認められず、南南東には送信アンテナが設置されていない。そのため、岐阜県外の受信可能エリアは愛知県尾張地方の北東部(およそ庄内川から見て北側の地域)に限定される。これはFM岐阜と同様である。極端な例では、岐阜県内から愛知県の一宮以南まで走行した場合に、GBSのAM放送は聴取できるが岐阜局のFM放送は雑音だらけということも起こり得る。

尚、広域局の東海ラジオ放送が2028年のFM転換に向け、2024年から2025年に掛けて、岐阜県内に設置している下呂・恵那(中津川)AM中継局を実験的に停波すると発表している(CBCも広域局であるが、当面AM中継局の運用は継続する方針)。このため、中津川市や恵那市、下呂市では、東海ラジオは名古屋局またはFM補完放送の受信を強いられることになるが、現状ではGBSを含めたAMラジオ事業者が岐阜県内の地方都市へFM補完中継局を整備する予定は不透明で、東海ラジオについては受信状況の悪化が避けられない見通しである。従って、これらの地域ではそれまで東海ラジオを聴いていたリスナーが他局に流出する懸念が存在し、特に同一地域に設置しているAM中継局の運用を継続するGBSに流出するリスナーは多いと予想されている。
岐阜県には県域AM局である当・岐阜放送(GBSラジオ)も存在している。GBSは2024年のAM停波実験の実施を見送り、AM放送を継続する意向を表明した。広域局よりも中継局の設置数が少なく済むことから運用に掛かる諸経費が少ないというメリット(本局の出力が広域局より低いため多治見局が設置されている他、中津川中継局は出力が他局より高いが、一方で愛知県や三重県には中継局を設置せずに済む)もある。また、岐阜県は地理的な特性から波長が長いAM放送の長所を活かしやすい。岐阜本局は濃尾平野にエリアが広く、美濃地方では多少の障害物(丘陵地帯や低山)があってもサービスの低下が発生しにくい。また、飛騨地方は山が多い地形だが、人口集中地域に絞って中継局を設置でき、それ以外の地域は岐阜本局の回折波で対応が可能である(面積が広いため、FM放送では代用が困難である)。前述のように、愛知県など周辺県にもエリアが広がっていることから(中日新聞や全国紙にも番組表と周波数が掲載されている上、カーラジオでのAM受信はFM補完放送と比較して圧倒的に有利である)、また、東海ラジオとは異なりラテ兼営者であるため営業上スポンサーの獲得が容易であり、中継局の維持費の確保にもそれほど困難を伴わない。GBSにとっては、AM放送は既得権益であり、AM継続には物理的な要因も含めて大きな利点があることから、各地に設置しているAM中継局の運用を停止する判断を下すことはなかった。GBSが開局当時からAM局であり、県民からの信頼が大きいことからもAM放送を廃止することは難しいと考えられる。他県では広域放送が存在しない場合が多いが、GBSと同様にローカル番組を主体とした編成で幅広いリスナーの支持を集め、高い聴取率が得られている。
このため、中津川市・恵那市・下呂市の東海ラジオリスナーがGBSに鞍替えする可能性は決して低くないと思われる。加えて、県域局且つ独立局であるGBSは東海ラジオと比較して地域密着型の編成が特色のため、これを機にGBSは東海ラジオリスナーの「受け皿」として、県内の地方を意識した編成を強化することもほぼ確実であると言える。また、対象地域の下呂市が温泉地であることから、GBSは県内観光客への情報提供にも注力するものとも思われる。東海ラジオが元来はAM局であり、また今回の停波地域ではコミュニティFM局が存在しないということもあり、FM岐阜などの民放FM局に流出する層は限定的であると見られるが、AM局であるGBSが当該地域での存在感が増加することは確実である。過去にはCBCも岐阜中継局を各務原市に設置していたが、FM補完放送の普及により2018年に廃止している。
尚、美濃地方のAM放送は岐阜・多治見・中津川の3局で行われており、それに対してFM補完中継局は岐阜の上加納山のみ開局している。しかしその一方で、東濃の2局(土岐・中津川)は現時点では未開局であるが、これらの地域に新規に中継局を開局するための設備投資には多額の費用を要するのも事実である。また、東濃地方では既にAM放送で同一周波数を実現しており、カーラジオでの利便性からAM放送の聴取が浸透しているため、GBS側としては敢えて費用を掛けて同一周波数のFM補完中継局を設置するのは手間がかかり、費用対効果が見込めないとの見解を示しているものと思われる。加えて、仮にFM補完中継局を設置したとしても、そのことが却ってFM補完放送を普及させたり、広域局がFM補完中継局を開局するための呼び水となり、一旦GBSが獲得したリスナーを手放すきっかけになりかねないため、FM補完中継局の整備にはGBS社内に慎重論が根強いものとも考えられる。

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テレビ放送 †

岐阜局(30ch)は南東方向の送信出力を低く調整しているため、岐阜県外では一宮市などの愛知県尾張地方北部以外での受信は困難である(但し、三河地方の一部で受信可能であるという報告もある。)。但し、アナログ放送とは異なり送信アンテナそのものに物理的な加工は施されていない(アナログ送信アンテナは南東向きの素子に強力な下向きチルトを付け、愛知県方面に対して電波が遠くに飛びにくくなるように加工していた)ため、地上デジタル放送ではアナログ放送よりエリアは広くなっている。地域によっては中津川中継局(32ch)を受信できることがある。しかし、尾張地方から比較的近距離の三重県北東部ではNHK津の総合テレビの桑名・菰野・北勢中継局が32chを使用しており、およそ東海道新幹線の沿線から見て西側の地域は混信の影響が目立つ。当該地域では仮に指向性が強く利得が高い多素子のアンテナを使用してもワンセグですら受信が難しいという状況にある。また、尾張地方東部においても、同一チャンネルの混信の影響は、偶然建物の陰や地形で遮蔽されているといった特殊な状況でない限り高性能アンテナの性能をもってしても排除は難しい。ワンセグ放送の受信は可能であっても、フルセグでの受信は困難であるという地域が多い。また、三重県では桑名市とその周辺で岐阜局を受信できる場合があるが、それ以外の地域は地形、指向性、混信の影響で遠距離受信はほぼ不可能である。
アナログ時代は中津川中継局(28ch)を西三河南部方面でも辛うじて内容が分かる程度には視聴できることがあったが、三重県の地上デジタル放送が開始されてからは受信が困難となった(NHK津総合テレビが28chを使用しているため)。愛知県北部の岐阜県との県境付近では岐阜局(37ch)を受信できることもあった。音声はFM変調のため雑音は乗りにくいが、映像はノイズが目立つような画質であった。

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その他 †

全国でも珍しいAMラジオと独立系テレビ局の兼営局(他にはKBS京都がAM・独立系テレビのラテ兼営局である。AM・独立系テレビの兼営局はこの二局のみである。)。尚、アナログ放送時代は、この二社はAMラジオとUHFテレビの兼営局でもあった。
岐阜放送ラジオ局は全国に僅か三局しかない独立AM局の一つであり、「県域規模のコミュニティAM局」とも呼べる存在である。岐阜県が広域局の放送エリア内であり、更にGBSが独立局でローカル編成が強みのため、現在でも県内ではコミュニティFM局の普及があまり進んでいない(岐阜市や高山市などに計四社存在するが、人口上位の大垣市や各務原市も現状では未開局である)。民放FMの開局も隣県の民放ラジオ空白区だった三重県は疎か、滋賀県にも差を付けられ、最後発の部類に入ることから、いかにGBSが県民に浸透しているのかが伺える)。特に午前8時から午後6時までの朝から夕方にかけて(平日と土曜)は岐阜県内に主眼を置いた自社制作のローカル番組が多いことから(平日午前6―7時台と日曜の日中にも自社制作番組あり)、岐阜県内のみならず愛知県でも一定の好評を集めている。

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