[[か]]:蝸牛(かたつむり)
#counter(today)
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*カタツムリの豆知泉 [#q59bc31e]
-[[フランス]]でカタツムリを食べるのは、長い間の悪政で歴史上何度も飢饉に見舞われてきたため、その[[蛋白質>タンパク質]]不足をカタツムリで補ったためである。~
エスカルゴが普及したもう一つの理由は、一種の保存食料になるため。[[パセリ]]をきざみこんだ[[バター]]をカタツムリの口に塗っておくと、何週間も生きていたといわれる。(豆1500記載)
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-カタツムリは、−120℃程度の環境でも死なない。(豆1560記載)
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-カタツムリには凄く細かい1万2千本の[[歯]]がある。
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-カタツムリは日本に生息するものだけでも約800種類もいる。そのほとんどが右巻き。
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*語源(かたつむり/でんでん虫/まいまい) [#k3da230a]
-かたつむりの語源は有名な処で3種類ほどあるが、確定的な物はまだない。~
++巻き貝の殻が笠に見えるので「笠つぶり」~
++住んでいる処から「潟つぶり」~
++角を降りながら這っているので「片角降り:かたつのふり」
++角を降りながら這っているので「片角降り:かたつのふり」~
などの説がある。~
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-「つむり:つぶり」は、頭の意味ではなく、古語の「海螺:つび」が元になっていてこれは巻き貝の事を意味している。~
-「つむり:つぶり」は、[[頭]]の意味ではなく、古語の「海螺:つび」が元になっていてこれは巻き貝の事を意味している。~
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-別名の「でんでん虫」については、一度殻の中に入ってしまうとなかなか出てこないので「出ん出ん虫」とか、子供たちが盛んに「出ろ出ろ」と囃したためとも言われている。~
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-「まいまいつぶり」と言う言い方も、子供たちがさかんに「舞え舞え(動け動け)」と囃したのが語源になったと言われている。~
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-かたつむりに「蝸牛」と字を当てたのは、そのゆっくりした動作や頭に角があることから牛を連想した為と言われている。~
-かたつむりに「蝸牛」と字を当てたのは、そのゆっくりした動作や頭に角があることから[[牛]]を連想した為と言われている。~
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-ちなみに「蝸牛忌」と言うと作家の幸田露伴の忌日。~
この名前は[[芥川龍之介]]の「[[河童]]>忌」太宰治の「桜桃忌」などのように作品名から来たのではなく、幸田露伴が[[俳句]]をしたためるときの屋号が「蝸牛庵」だったためです。~
-ちなみに「蝸牛忌」と言うと作家の[[幸田露伴]]の忌日。~
この名前は[[芥川龍之介]]の「[[河童]]>忌」[[太宰治]]の「桜桃忌」などのように作品名から来たのではなく、幸田露伴が[[俳句]]をしたためるときの屋号が「蝸牛庵」だったためです。~
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*分類では何? [#z9cfa406]
-殻を背負っているので、貝のようでもあるし、陸上を歩くので虫のような…。なんだかよく分からないのがカタツムリ。~
*分類では何? [#v6ae334f]
-殻を背負っているので、[[貝]]のようでもあるし、陸上を歩くので[[虫]]のような…。なんだかよく分からないのがカタツムリ。~
正確にいえば、カタツムリは『腹足類:ふくそくるい』の軟体動物です。巻き貝やウミウシの仲間です。~
他の多くの貝類と同じく、石灰質を分泌して貝殻をつくり、柔軟な体をその中にもぐり込ませることができます。~
殻は5〜6層からなるらせん形で、たいていは右巻きです。体は、頭、平たい足、内臓の三部構成で、眼は長い方の触覚の先端にあるものの、10cm先でさえもほとんど見えず、明暗を判断する程度の能力しかありません。~
他の多くの貝類と同じく、[[石灰質]]を分泌して貝殻をつくり、柔軟な体をその中にもぐり込ませることができます。~
殻は5〜6層からなるらせん形で、たいていは右巻きです。体は、頭、平たい足、内臓の三部構成で、[[眼>目]]は長い方の触覚の先端にあるものの、10cm先でさえもほとんど見えず、明暗を判断する程度の能力しかありません。~
他の貝類と決定的に違うのは、呼吸器官です。~
軟体動物の多くはえらで呼吸しますが、カタツムリは陸上生活者として進化したため肺をもっています。~
このように肺を持つ貝を『有肺類:ゆうはいるい』と呼びますが、木の洞にいるキセルガイや田んぼに棲むモノアラガイもその仲間です。~
要するにカタツムリというのは、陸に棲む貝の一種だった訳です。 [1999.00.00記載]
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要するにカタツムリというのは、陸に棲む貝の一種だった訳です。
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*更新履歴 [#n6e41686]
-1999.00.00.知泉
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