老舗 の変更点


 [[し]]:老舗(しにせ)
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 *老舗は元祖ではない? [#vc1b309c]
 -古くからある店のことを《老舗:しにせ》などと言ったりしますが、そんな店でも時々《元祖》だとか《本家》だとか色々メンツにこだわるような面倒くさい話が持ち上がったりします。~
 老舗は基本的にオリジナルの店のハズなのですが、語源的な意味からいくと実は老舗とは「真似をする」と言うことなのです。~
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 -この言葉が誕生したのは江戸時代、商業の街である大阪での事でした。最初は《仕似す:しにす》と言う言葉で、「まねる・似せる」と言う意味なのですが、それは父親などの代から息子の代に仕事を受け渡し、内容を真似させると言うことだったのです。~
 その仕似すが名詞になったのが《しにせ》で、そこへ同じ意味の中国伝来の《老舗:ろうほ》に日本語をのっけたのが現在の《老舗:しにせ》なのです。~
 ちなみに漢字検定などでは《老舗》は「しにせ」でも「ろうほ」でも正解です。~
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 -最近はよく名詞を動詞化する事が若者言葉(って言い方もダサいんだけど)として認知されつつありますが、この「仕似す→老舗」の変化は動詞の名詞化で、江戸時代中期にはどちらも使われていたようです。~
 その証拠に江戸時代の作家・[[井原西鶴]]の書いた『織留』の中には「親の時より次第にしにせたる見世(店)にて今大分の商ひ事あり」と書かれているのですが、これは動詞としての使用法。~
 同じ井原西鶴の『西鶴置土産』の中には「わづかの身代にて親よりしにせの商ひ」と出ていますが、こちらは名詞になった状態の使用法です。~
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