[[ほ]]:本日は晴天なり
#counter(today)
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*あーあー [#k6290450]
-昔からマイクのテストをする時は無意識のうちに「あーあー、本日は晴天なり、本日は晴天なり」などと言ったりします。~
[[雨]]が降って朝礼を体育館で行わなくてはいけない場合でも、何も考えずに「本日は晴天成り」などと言ったりします。~
しかし、この[[当たり前]]として認知されているマイクテストの言葉はどこで言われ始めた物なのでしょうか?~
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-それはずっと古く大正時代にまで遡る話です。~
1925(大正14)年、現在の[[気象庁]]の前身・中央気象台が約1ヶ月間「本日は晴天なり」と言う言葉を無線放送で送ったのがルーツだとも言われています。~
そして、その年の3月にNHKが放送を開始する際にマイクテストのためにその言葉を採用して言い始めたのが、マイクテストの元祖と言われています。~
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-ではなぜこの言葉がマイクテスト用の言葉になったのか?と言うと、実は[[アメリカ]]でのマイクテストの言葉がルーツになっています。~
アメリカの場合は《I'ts fine, today.》というのがマイクテストをする事の言葉で、それを直訳したものが日本のマイクテストの言葉となったのです。~
実はこのアメリカで言っているマイクテストを直訳した日本は大きな間違いを犯していたのにずっと気が付かなかったのです。~
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-日本人がアメリカの放送局などの視察でこの言葉を聞いて「なるほど、意味の無い言葉より天気情報みたいな言葉の方がテストに向いている」と単純に思ってしまったわけですが、この英語の《I'ts fine, today.》の中には、総ての母音と破裂音、摩擦音など短い言葉の中にすべての要素が含まれているのです。~
その為にマイクの調子をチェックする為には意味のある言葉だったのです。~
つまり日本の《本日は晴天なり》には「あいうえお」の母音は総て出てきますが「ギャギュギョ」や「パピプペポ」や小さな「っ」などは含まれていないので、マイクテストには向いていない言葉と言うことになります。~
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