[[お]]【おとこごころとあきのそら:男心と秋の空】[[ことわざ]]
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*解説 [#fe245a0e]
-気を抜いているとすぐに変わってしまう物のだとえで使われる言葉です。~
このことわざはよく『女心と秋の空』などと言われたりしますが、実際には『男心』の方が古来から使われてきている言葉で、広辞苑などにも用例で『男心』しか掲載されていません。~
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-実は「女心」を表すときの正しい言い方は『女心と猫の眼』と言う言い方があったりしますが、こちらは何故か言われなくなっています。~
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-秋になると、夏までの[[太平洋]]高気圧が去って、大陸からの移動性高気圧がやってきます。~
移動性高気圧が日本の上空にやってきて天気が良くなった情況を『秋晴れ・日本晴れ』と言いますが、名前の通り移動性なのでその天気も長くは続かないのです。~
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-その上、高気圧と次の高気圧の間は、いわゆる気圧の谷と呼ばれる現象によって天気が崩れてしまうのです。~
その為に変わりやすい物のたとえとして『秋の空』が出てきたのです。~
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-実際、秋と言うとカラッとした天気の印象が多いかも知れませんが、実際には台風のシーズンだったり、[[台風]]が南岸沿いに停滞した前線を刺激すれば『秋の長雨』と言う[[雨]]の多い季節になる。~
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-[[東京都]]の降雨日数を調べると、梅雨時の6月より9月がもっとも降雨日数の多い月になっている。~
1位…9月(17.0日)~
2位…6月(16.6日)~
3位…10月(13.7日)~
雨の多い季節だからこそ、晴れた日が際だち『秋晴れ・日本晴れ』と言う言葉が生まれたのです。~
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-ちなみに『五月晴れ』と言う言葉も、最初は旧暦で[[梅雨]]の時期が5月だった事から、梅雨の間の晴れた日を差していた物です。~
*更新履歴 [#n106a408]
-1999.00.00