[[た]]【た:太平洋】
[[た]]【たいへいよう:太平洋】
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+[[海]]
+[[七つの海]]
+[[大西洋]]
*太平洋の豆知泉 [#n6c77788]
*太平洋の豆知泉 [#a08c20b0]
-太平洋と[[大西洋]]の境界線は、南[[アメリカ]]大陸最南端のホーン岬から[[南極大陸>南極]]に至る、西経67度16分の経度線。
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-太平洋という呼び名は[[中国]]で生まれた物。日本で定着したのは[[大正時代]]。
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*大と太 [#q462303f]
-太平洋と大西洋では同じ様な字面なのに「太」と「大」の違いがあります。~
-[[将棋]]の王将などは、1つの盤の上に王将が二人いるのは良くないとの理由で、よく見てみると1つは「玉将」になっていたりします。~
そんな関係で、この太平洋と大西洋もあるのでしょうか?~
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-実はこの言葉は元々[[英語]]で言われていた物を和訳した時に出来た物です。~
太平洋は英語で言うと『Paciffic Ocean』で、英語の名付け親はかの世界一周で有名な冒険家[[マゼラン]]です。~
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-彼は大西洋をひたすら南下し、海流の急な荒れ狂う南アメリカ最南端を乗り切って、やっと幻だった海に出たのです。~
そこはあの荒れた[[海]]とはまったく違う穏やかな海で、その海に「穏やかな海」と名付けたのです。~
-もっとも、この「[[風]]もない穏やかな海」と言う言葉の裏には、当時の[[船]]は動力を積んでいない風任せだった帆船だったので、ある種の恐怖心も含まれていると言われています。
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-それの和訳が『太平洋』なのですが、[[鎖国]]が徐々に解けた江戸時代末期に英語の『Paciffic Ocean』が入ってきました。実はその時点までその日本の東南に広がる大海原を総称して指す言葉が無かったのです。~
細かく「遠州灘」とかの地域ごとの名称はあったのですが、その海の向こうにまで行こうなどとは思わなかった為に、沖合いに出た時の海全体を指す言葉が無く、ただ『海』と言うしかない状態だったのです。~
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-江戸時代の儒学者・[[新井白石]]もその著作『西洋紀聞』の中で海を記述するときはラテン語読みをそのまま記載しています。
ちなみに英語を[[カタカナ]]で表記するように考え出したのが新井白石です。
-そこで外国人の持ち込んだ海図に書いてあった『Paciffic Ocean』を和訳する時に「Paciffic」を「太平」と訳したのが始まりになっています。~
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-冗談で太平洋はど真ん中に[[ハワイ島>ハワイ]]があるから「太」なんだと言う話もありますが、実際はそんな意味です。~
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-太平洋を渡って海外へ出る事は[[江戸時代]]はまだ、現実的でなかった為に、この言葉が定着したのは[[明治時代]]以降です。
-江戸後期の画家で思想家・司馬江漢(地動説などをすでに日本に紹介していた)は西洋の地図を書き写した時には『大東海』と記しています。
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-それに対して大西洋は英語で『Atlantic Ocean』ですが、これは「[[ヨーロッパ]]の西側にある大きな海」と言う意味だったので、それも直訳で大西洋になったのです。
*11月28日 太平洋記念日 [#k7adfcbc]
-[[1520(永正17)年>1520年]].[[11月28日>http://tisen.jp/dkg/query.php?KeyDate=11/28]](室町時代)、[[ポルトガル]]の航海者マゼランが、マゼラン海峡を通過して太平洋に出ました。~
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-天候がよく平和な日がつづいたため、この海を"Pacific Ocean"(平和な・穏やかな大洋=「太平洋」)と名づけました。~
マゼラン自身は[[フィリピン]]で原住民に殺されましたが、彼の船ははじめて世界を一周して帰国し、[[地球]]が丸いことを証明しました。~
*更新履歴 [#zc7e26bd]
-2000.00.00