[[つ]]【つかのま:束の間】
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*束って? [#v2eacf36]
-漢字で書くと「束の間」ですが、これの読み方は昔は「つかのま/つかのあいだ」どちらでも良かったらしい。~
ここで言われる「束:つか」とは「たば」とも読めますが、古代にあった長さの[[単位]]なのです。~
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-たとえば[[ワラ>藁]]などを[[手]]で掴んだ時に握った[[人差し指]]と[[小指]]の長さが「1束:ひとつか」だったとされています。(掴むと言う言葉も、この束から来ていると言われています)~
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-この[[単位]]は徐々に「短い」と言う意味でも使われるようになっていくのですが、それがいつしか長さから[[時間]]の観念を意味する「短い」にも流用されるようになるのです。~
それが現在使われている「束の間」になったというわけですが、あくまでも観念的な言葉なので「束ってどのくらいの時間」と言う明確な答はありません。~
*万葉集における「束の間」 [#n1ab2122]
-この言葉は古くから使われているもので、『[[万葉集]]』の中にも「夏野ゆく、牡鹿(おじか)の角の束の間も、妹(いも)が心を忘れて思へや」と言う物がある。~
この意味は「[[夏]]の野原を通り過ぎていく雄の[[鹿]]は短い角をしているが、そんな短い角のようにちょっとの間でも妻の事を忘れる事は出来ない」と言うものです。~
*更新 [#af56c0f0]
-2002.07.02