人の噂も75日 の変更点


 [[ひ]]【ひとのうわさもしちじゅうごにち:人の噂も75日】[[ことわざ]]
 #counter(today)
 
 *解説 [#lf940f09]
 -悪い噂も良い[[噂]]も75日も経てば忘れ去られてしまう。だから、悪い噂で負けそうになっている時もじっと踏ん張って時が経つのを待つのだぞという言葉。~
 あるいは人の気持ちは移ろいやすい物だという事を表した言葉。
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 -この75日と言う言葉を使った物では同義のことばには『良きも悪きも75日』『世のとりざたも75日』などがあり、それ以外にも『初物を食えば75日長生きできる』などと言う物がある。
 
 *昔は・・・ [#s1ae7516]
 -昔の文献をひもとくと、14世紀の前半に書かれた『源平盛衰記』の中に「人の上は百日こそ申すなれ」と書かれており、この時代には人の身に起こった出来事など100日あれば忘れられてしまうと言う諸行無常を言われていた。~
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 -これが75日として出てくるのが[[江戸時代]]、19世紀の[[1830年]]に書かれた『人情本・春色辰巳園』の中には「人の噂も七十五日、過ぎたむかしは兎も角も、今じゃあ実の兄弟どうぜん」と言う記述が出てくる。~
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 -さらに[[1886年]]作の[[歌舞伎]]『盲長屋梅加賀鳶』の五幕には「たとへ世間でとやかうとおまえの事を言はうとも、人の噂も七十五日、僅か一月か二月だ」と言うセリフがある。
 
 *なぜ75日 [#j6ef5488]
 -この「75日」にはこれといって深い意味がないとも言われているが、1つの説として、[[野菜]]などの種をまいて収穫するまで約75日かかると言う事で、ひとつの区切りとして75日になったといわれています。~
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 -日本には細かい季節の分け方に[[二十四節季]]がありますが、これは一節季がほぼ15日で、五節季(75日)も過ぎる頃には季節もまったく違う物になっていると言う意味もあるとも言われています。~
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 -あるいは中国の陰陽道の影響で、七や五はめでたい数字とされて(七五三などもその関係)、その噂はそのめでたい7や5がつく日には消えているだろうとも言う説もある。
 
 *海外では [#pb26f4f3]
 -海外にも同様のことばが存在するが、その忘れられる日数が違っています。
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 -お隣の[[韓国]]では「人の噂は90日」と少し長くなっているが、[[季節]]が変わると言う意味ではちょうど3ヶ月なのでこちらの方が正しいとも思える。~
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 -[[英語]]のことわざには「世間の噂もたった7日」と言うものがあり(9日と言う場合もある)これは[[聖書]]で決められた「七日間」と言うくぎりが元になっているのではないかと思われる。が、ずいぶんと忘れるのが早い、これは国民性の違いなのでしょうか?
 
 
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