商い の変更点


 [[あ]]【あきない:商い】
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 *アキ+ナイ [#q384396d]
 -[[室町時代]]になって商売と言うものが店を開いて行うようになり、商業というものが盛んになりました。~
 そこで棚に商品を並べて見せたことにより『見世棚:みせだな』と呼ばれるようになり、それが『[[店]]』へと変化していきました。
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 -その店以前は『商い:あきない』と呼ばれていたのですが、古い文献としてはあの「[[かぐや姫]]」が登場する《竹取物語:たけとりものがたり》の中にも「いと難かしきはあきなひなり」と書かれています。~
 この物語が書かれたのが900年頃と言うことですので、平安前期と言うことになります。~
 「商売」と言う言葉は「売り買いする」と言う意味で元々は[[中国]]から入ってきた言葉ですが、「あきない」と言うのは日本語で、語源は季節の《秋:あき》そのものです。~
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 -秋というのは収穫物が多くとれる季節なので商品の流通が盛んになるのですが、その頃は基本的に物々交換が多く、自分の収穫物と相手の収穫物を交換する為に多くの人が集まる市場が自然派生的に出来ていました。~
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 -《[[万葉集]]:まんようしゅう》などの中には「あきのし損ない」などと言う言葉が出てきますが、これは「商売(物々交換)を失敗しちゃって、変な物を掴まされちまったゼ」と言う意味で出てくるのですが、最初はこの商売のことを単純に「あき」と言っていたらしいのです。~
 その後、「ナイ」と言う古語で言うところの行動することを意味する動詞が末尾について「アキ+ナイ:商売をする」と言う言葉として完成したのです。~
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 -一部では「商いとは飽きずに長く続けるものだから飽きない(商い)」等という説もありますが、これはまったく根拠のない話です。
 
 *更新履歴 [#kd36afd8]
 -2001.03.25
 
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