[[し]]【しもん 指紋】
#counter(today)
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*指紋 [#v20d174c]
-指紋が人によって違っていると言うことを最初に発見し発表したのは[[イギリス]]の人類学者・科学者のフランシス・ゴルトン卿。
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-[[1892年]]この画期的な人物認識方法は実用化できる段階になっていたが、実際に使う警察や司法関係者たちは「すべてが違う」と言う部分に懐疑的で、その方法が使われることはなかった。
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-最初に犯罪捜査につかわれたのは[[1902年]]。[[フランス]]・パリの歯科医の家に押し入った強盗が使用人を殺したと言う事件で、捜査担当だったアルフォンス・ベルティヨンと言う刑事が現場で4つの指紋の残された[[ガラス]]の破片を見つけ、指紋による判別方法の事を思い出しこの方法で操作を始め、犯人を逮捕することに成功した。
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-指紋での判別法を最初に考えたフランシス・ゴルトンの祖父は、[[陶器]]のウェッジウッドの創始者。
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-その陶器のウェッジウッドの創始者の孫にはもうひとり有名人がいて、それは進化論で有名な[[ダーウィン]]。つまりゴルトンとダーウィンはイトコ。
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-ゴルトンはダーウィンの進化論を余り信じておらず、進化論を神への冒涜と訴える宗教家と同じように生物の美醜は[[神様]]が決めた物だと思っていた。
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-ゴルトンは1880年代(と思われる)、指紋は万人不同、生涯不変であるとし、その分類法をまとめたもの。
指紋という認識については1686年にイタリアのマルピギー(ボロニア大学)が解剖学上から指紋について研究論文を発表しているが、見た目でどんなデザインがあるかという内容だったらしい。
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-日本では1892(明治25)年の落語の速記(快楽亭ブラックの『幻灯』)がある。日本には手形や拇印に意味があるのは、同じ物はないからだと警察を説得し、2台の幻灯機で犯人の指紋と関係者の指紋を重ねて写し、真犯人を見付けるというもの。
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-1883年に出たマーク・トウェインの『ミシシッピー河の生活』が指紋で犯人を見付ける最初の作品とされている。江戸川乱歩によれば、『幻灯』はもっと前から演じられていたという。
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-1907年、フリーマンのソーンダイク博士のシリーズで『赤い拇指紋』を発表。指紋が一般に認識されるようになる。
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-1909(明治42)年、日本に指紋法が実施される。
*更新履歴 [#ne37a878]
-2003.00.00.知泉
-2011.12.18.越智
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