[[さ]]【さんせいう:酸性雨】
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*1974年07月03日 関東一円に酸性雨が降る [#ib7fb229]
-酸性雨とは、重油を燃やす際に排出される硫黄酸化物が、大気中で硫酸へと変化をして、[[雨]]などと一緒に降り注ぐ物です。~
硫黄酸化物とは自然の中では一般的には存在せず(特殊な場合はあり得る)重油精製工場などから排出される人為的な大気汚染物質の二次的生成物です。~
その硫黄酸化物が大量に含まれ、雨や霧などのpH値が5.6以下になった場合を指します。~
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-日本で最初に酸性雨が観測されたのは、[[1960年>1960年]]の[[三重県]]四日市市でのpH2の雨です。~
[[1974年>1974年]].[[07月03日>http://tisen.jp/dkg/query.php?KeyDate=1974/07/03]]から04日にかけ、関東一円にpH3〜4の酸性雨が降り注ぎ、それを知らずに浴びた数万人が[[目]]の刺激や、[[皮膚]]の痛みを訴えました。~
この報告を受けて東京都公害局などが調べた結果、酸性雨と判明し発表されました。~
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-実際にどのような変化が身体に起こるのかはハッキリ判明していませんが、当時のテレビや雑誌では酸性雨を浴びると[[髪の毛]]が抜けるなどと騒がれていました。~
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-これは雨に含まれた場合ですが、雨が降らない状態で大気中に硫黄酸化物が多くなった場合は「光化学スモッグ」と呼ばれます。~
*更新履歴 [#f05cc2ce]
-2002.03.30