[[か]]【かおり:香り】
#counter(today)
*香りと言う文字の意味 [#l1e354d4]
-「香」と言う字はそのまま《かおり》を意味する。~
この文字はもともとある特定の物の香りを意味する字だった。~
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-普通、香りがすると言えば花などをイメージしやすいが、実はもっと地味なもので、穀物の《キビ:黍》の香りを意味している。最近ではあまりなじみのない穀物ですが、[[桃太郎]]の話でおなじみの「きびだんご」のきびです。~
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-この《黍》はイネ科の植物で、この《黍》と言う[[漢字]]の上の部分《禾》が香りに使われています。~
で、下半分は《日》ではなく、《曰》で意味は「いわく・のたまわく」で、本来は祝詞(のりと)など神霊に告げる書物を収める器をかたどった文字です。~
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-つまり《香》と言う文字は、祝詞などを収める器の上に収穫物であるキビを捧げて、神様をまつることを表現した文字だったのです。~
その捧げたキビのにおいから《香》と言う文字はその後「かおり・かんばしい」などの意味も含めるようになってきたのです。
*『センダンは双葉よりかんばしい』は誤用? [#s69cd7dc]
-香りが出てくることわざに『センダンは双葉よりかんばしい』と言う物があります。~
これの意味は「《センダン:栴檀》と言う木は双葉が出たばかりの事からよい香りがする」と言うもので、人より抜き出た才能を持った人はやはり子供の頃から違うと言う意味です。~
しかし、このことわざは間違いだったのです。~
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-ここで言う《栴檀》と言う木は双葉どころか、成木になってからも香りなどほとんど無いのです。わずかインド原産のインドセンダンが花に香りがあるのだが、あえてことわざにする程の香りではないのです。~
実はこのことわざ、《センダン:栴檀》ではなく《ビャクダン:白檀》を歌っていたものが、どこで間違えたのか現在の物になってしまったのです。~
《白檀》は仏像や扇子、あるいは木魚などに使用される木で、その香りはかなり特徴的です。~
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-つまり本来は《白檀は双葉よりかんばしい》と言うべき言葉だったのです。
*7月7日 香りの日 [#j4ee08a6]
-全国化粧品小売協同組合連合会中部ブロックが[[1991(平成3)年>1991年]]に制定。~
[[七夕]]にちなんで[[7月7日>http://tisen.jp/dkg/query.php?KeyDate=07/07]]は「[[化粧品]]を買ってプレゼントしよう」と販売促進のために提唱しました。~
*10月30日 香りの日 [#pc8e9893]
-[[石川県]]七尾市が[[1992(平成4)年>1992年]]に制定。~
1992(平成4)年[[10月30日>http://tisen.jp/dkg/query.php?KeyDate=10/30]]、七尾市で第7回国民文化祭「世界香りのフェアIN能登」が開催されました。~
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-石川県七尾市[[http://www.city.nanao.ishikawa.jp/>http://www.city.nanao.ishikawa.jp/]]
-香りの記念日[[http://www.city.nanao.ishikawa.jp/contents/page/kaori.htm>http://www.city.nanao.ishikawa.jp/contents/page/kaori.htm]]
*更新履歴 [#x54408d6]
-知泉No.173/2000.03.28